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《マーケットストラテジーメモ》 09月第5週


26日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って4日続落。「ポジション調整の売り」との解釈。「金利や景気以外のまだ見えていないリスクを抱えているのではないか」という声もある。週間ではNASDAQが5.03%安と2週連続で5%超の下げ。S&P500は4.77%、ダウは4%それぞれ下落。

日経平均株価は722円安の26431円と3日続落。節目の27000円を割り込み下落幅は700円を超えた。「英国の大規模経済対策を受けて、インフレ加速や財政悪化への警戒から前週末の英金利が急騰。欧米金利の上昇に波及し、株式相場も世界的に大幅安となった。週明けの東京市場も売り物優勢の展開」との解釈。東証プライムの売買代金は3兆3420億円と増加。NTT、gumiが上昇。三菱UFJ、ソニーが下落。

27日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って5日続落。NASDAQ総合指数の12ヶ月線と24ヶ月線の先々週のデッドクロスが効いた格好。NYダウは1月初旬に付けた史上最高値から20.5%下落。弱気相場を確認したとの解釈。6月に弱気相場入りを確認したS&P500は終値が6月18日以来の安値更新。今年の下落幅を拡大。S&Pは夏場の「サマーラリー」の全てを消す展開となった。

日経平均株価は140円安の26751円と4日ぶりに反発。ただ上値は重かった。東証プライムの売買代金は2兆6736億円。ファーストリテ、リクルートが上昇、東エレ、出光興産が下落。

28日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は日中値幅が大きくマチマチの動き。序盤は上昇し連日の売りは一服したが引けは軟調となった。NYダウは6日続落。6連敗は今年1月、5月と今回で3回。S&Pは1月3日の過去最高値から約24%下落。6日続落は20年2月以来最長。

日経平均株価は397円安の26713円と大幅反落。7月6日以来の安値水準になった。
東証プライムの売買代金は3兆7248億円。エーザイ、日本紙が上昇。マツダ、郵船が下落。

29日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は日中値幅が大きくマチマチの動き。イングランド銀行が650億ポンド(約694億ドル)に上る長期国債の一時買い入れを開始。予定していた国債の売却は延期。これを受けて英国30年国債の利回りは1%ポイント超低下。1日の低下幅としては1992年以来で最大となった。英国債利回り低下→欧州国債利回り低下→米国債利回り低下→金利低下を好感しNY株高。大西洋を挟んだシナリオとなった。

日経平均株価は248円高の26422円と反発。TOPIXも反発。両指数とも権利配当落ちを即日埋めた。東証プライムの売買代金は3兆2455億円。ヤマハ、塩野義が上昇。
マツダ、スクリンが下落。もっともプライム市場の単純平均は26円安の2371円。

30日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数揃って反落。FRB当局者らが積極的な利上げを継続する姿勢を崩さず、債券市場で売りが再開した。「FRBによる積極的なインフレ対策が米経済の足かせになるとの懸念」との解釈。下落したことによる後付け解釈みたいなものだろう。

日経平均株価は484円安の25937円と反落。米金利の上昇を警戒した米国株安を受けて売り物優勢の展開。下落幅は一時600円を超えた場面があった。節目の26000円を下回り7月1日以来約3カ月ぶりの安値水準。プライム市場の売買代金は3兆8587億円。アステラス、イオンが上昇。アーストリテ、東エレが下落。


(2) 欧米動向

OECDは経済予測で来年の世界成長率予想を下方修正した。
「エネルギー価格高騰、それに伴う急速なインフレ進行で景気後退リスクが高まった」との分析。今年の成長率予想は3.0%に据え置いたが2023年は2.2%。6月予想の2.8%から引き下げた。
来年の世界の総生産は侵攻前の予想より2兆8000億ドル減少すると予想。
減少幅はフランスの国内総生産(GDP)に相当する。
ユーロ圏の成長率は今年の3.1%から来年は0.3%に急減速すると予想。
来年の予想は1.6%から大幅に下方修正した。
特にドイツは来年の予想をプラス1.7%から0.7%のマイナスに引き下げた。
米国も減速見通し。
今年の予想は2.5%から1.5%に引き下げ。
来年は1.2%から0.5%に下げた。
中国は今年が3.2%、来年は4.7%と予想。
従来予想の4.4%、4.9%から下方修正した。
23年の政策金利は米国が4.5─4.75%、英国4.25%、ユーロ圏4%と予想。
日本の成長率は今年が1.6%、来年が1.4%と下方修正。

(3)新興国動向

中国の不動産開発会社CIFIホールディングス(旭輝控股集団)が債務不履行を起こしたとの報道。
CIFIは「金融機関と協議し解決策を探っている」とコメント。
「今後数カ月で当社のキャッシュフローは前例のない試練に直面する」と同社会長の言。
先週、大手格付け会社フィッチは流動性の減少や債務拡大を理由に格付けを引き下げていた。
「業界の流動性危機がついに比較的健全とみられていたCIFIにまで波及した」との解釈だ。

【展望】

スケジュールを見てみると・・・。

【10月】6勝4敗、(勝率60%、4位)
気学では「弱象月。中旬以降押し目買い。吹き値は利食いして押し目で買い戻す」。

10月 1日(土)改正育児・介護休業法施行、IMF世界経済見通し、中国国慶節(→7日)
10月 2日(日)ブラジル大統領選、水星順行
10月 3日(月)日銀短観、自動車販売台数、米ISM製造業景況感、建設支出、ノーベル医学生理学賞、3日新甫、日経平均定期入れ替えの実施
10月 4日(火)マネタリーベース、東京都区部消費者物価、岸田首相就任1年、米製造業受注、米JOLT求人件数、ノーベル物理学賞、上げの特異日(投資の日)、変化日
10月 5日(水)米ADP雇用レポート、貿易収支、ISM非製造業景況感、JPモルガンPMI
10月 6日(木)株高の日
10月 7日(金)家計調査、毎月勤労統計、景気動向指数、TOPIXの段階的ウェイト低減銘柄好評、米雇用統計、消費者信用残高
10月 9日(日)中国第19回中央委員会第7回全体会議
10月10日(月)スポーツの日で休場、IMF・世銀年次会合
10月11日(火)景気ウォッチャー調査、大幅高の特異日
10月12日(水)機械受注、米生産者物価、FOMC議事録、G20財務相・中央銀行総裁会議、株安の日L、変化日
10月13日(木)国内企業物価、米消費者物価
10月14日(金)オプションSQ、マネーストック、米小売売上高、ミシガン大学消費者信頼感、IMF世銀年次総会(モロッコ)、中国生産者・消費者物価、大幅高の特異日
10月17日(月)第三次産業活動指数、米NY連銀製造業景況感、株高の日L
10月18日(火)米鉱工業生産、NAHB住宅価格指数、中国各種経済指標、変化日
10月19日(水)米住宅着工、ベージュブック
10月20日(木)貿易統計、米フィラデルフィア連銀製造業景況感、中古住宅販売、株高の日
10月25日(火)米CB消費者信頼感、S&P住宅価格指数、FHFA住宅価格指数
10月26日(水)企業向けサービス価格指数、米新築住宅販売、変化日
10月27日(木)日銀金融政策決定会合(→28日)、米第3四半期GDP速報値、耐久財受注、ECB理事会、ECB総裁記者会見
10月28日(金)黒田日銀総裁会見、日銀展望レポート、東京都区部消費者物価、TOPIXパッシブ売買インパクト、米個人所得、中古住宅仮契約、大幅高の特異日
10月30日(土)APEC首脳閣僚会議(バンコク)
10月31日(月)鉱工業生産、商業動態統計、シカゴ購買部協会景気指数、ユーロ圏GDP速報値、中国コンポジットPMI、製造業・非製造業PMI、TOPIX浮動株比率見直し適用
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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