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《マーケットストラテジーメモ》 8月 第2週


8日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比52.8万増と市場予想(25万人)を大きく上回った。失業率は3.5%に低下。時間当たり平均賃金は前年比5.2%上昇。FRBが積極的な利上げを継続するとの懸念が再燃した格好。テスラが6.6%安。S&P500およびナスダック総合を押し下げた。
メタ・プラットフォームズが2%安、アマゾンコムが1.2%下落。一方JPモルガンが3%上昇。

日経平均株価は73円高の2万8249円と4日続伸。3月29日以来の高値水準を回復したが3月配当落ち前の株価はまだ上回れなかった。今度は10日に発表を控える米消費者物価指数待ちといった状況。東証プライムの売買代金は2兆7090億円。第一三共、スズキが上昇。コナミ、エムスリーが下落。

9日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは続伸。「雇用統計が市場予想を大幅に上回り景気への懸念が後退した」との解釈。一方で「FRBがインフレ抑制に向けた引き締めを継続するという見方」も強い。ただエヌビディアが5−7月期の売上高と売上高総利益率を大幅に下方修正し6%安。AMDやクアルコムなど半導体セクターが下落しNASDAQとS&P500は小幅続落。SOX指数は1.6%安。

日経平均株価は249円安の27999円と5日ぶりに反落。東京エレクトロンとSBGが日経平均を228円押し下げた。東証プライムの売買代金は2兆8774億円。オリンパス、東レが上昇。ヤマト、キリンが下落。

10日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。半導体大手マイクロン・テクノロジーが発表した軟調な業績見通しを悪材料視。半導体株やハイテク株が売られた。マイクロンは3.7%下落。前日には同業エヌビディアも売上高に関する警告を発していた。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は4.57%安。6月16日以来の大幅な下落率となった。2年債と10年債利回り格差はマイナス0.49%。「逆イールド」の幅は2000年以来の水準に拡大した。

日経平均株価は180安の27819円と続落。半導体関連セクターの下落が響いた。ただ後場の値幅は44円と狭いレンジで売り叩く動きとはならなかった。東証プライム市場の売買代金は2兆5809億円。出光興産、マツダが上昇。ファーストリテ、アドバンテストが下落。

12日(金):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って急反発。NASDAQとS&P500は約2%上昇。7月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比8.5%上昇。伸びは前月の9.1%から鈍化した。市場予想は8.7%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は0.3%上昇。10カ月ぶりに低い伸び。ただ6月にピークを付けたという楽観的な見方が出ている」との見方だ。

木曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。NYダウは上昇幅を300ドル以上縮小。NASDQは一時13000ポイントを回復した場面もあったが上昇幅を約250ポイント縮小。S&P500は一時約3カ月ぶりの高値を付けたものの小幅な下落に転じた。「新規失業保険週間申請件数が2週連続で増加。労働市場減速の傾向で投資家の意識は経済を巡る懸念にシフトした」との刹那的解釈。

日経平均株価は727円高の2万8546円と大幅反発。高値引けとなり8月SQ値28525円を上回って1勝。1月12日以来7か月ぶりの高値水準を回復。東証プライムの売買代金は3兆7126億円。ファナック、大平金が上昇。富士イルム、川重が下落。

(2) 欧米動向

S&P500は6月中旬の安値から17.7%上昇。
1月に付けた最高値から6月中旬に付けた安値までの下げ幅の半値戻し水準の4231ポイントを回復。
「第二次世界大戦以降、S&P500は半値戻しの達成後、以前の安値を再び試すことはあっても、
安値を更新することはなかった」と言う声が聞こえる。
ただ「1974年、2004年、09年は、半値戻しの達成直後に大きな揺り戻しがあった」という指摘もある。
週間ではS&P500が3.25%、NYダウが2.92%、NASDAQが3.8%上昇。

(3)新興国動向

中国の習近平国家主席が約3年ぶりとなる外遊でバイデン米大統領と会談する計画。
習主席は11月15─16日にインドネシアのバリ島で開かれるG20首脳会議に出席する予定。
その後、タイの首都バンコクに移動。
2日後に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席予定。
バイデン大統領と直接会談する計画。
実現すれば、バイデン氏とは大統領就任後初の直接会談となる。


【展望】

3月25日高値(2万8338円)。
6月9日高値(2万8389円)。
3月権利落ち前が28252円。
すべて上抜けた。
1月12日(28765円)以来7か月ぶりの水準を回復。
その先の高値の節目は1月5日の29332円。

スケジュールを見てみると・・・。

【8月】5勝5敗、(勝率50%、10位)
    気学では「戻り売り方針一貫のとき。新安値は買い。下旬より上昇傾向」。

8月15日(月)4-6月GDP速報値、NY連銀製造業景気指数、NAHB住宅価格指数、中国各種経済指標
8月16日(火)第三次産業活動指数、米住宅着工件数、鉱工業生産、独ZEW景況感
8月17日(水)貿易収支、機械受注、訪日外客数、米小売売上高、FOMC議事録
8月18日(木)米フィラデルフィア連銀製造業景況感、中古住宅販売、変化日
8月19日(金)消費者物価、NYウィッチング
8月22日(月)首都圏マンション販売、大幅高の特異日
8月23日(火)米新築住宅販売、 天赦日
8月24日(水)米耐久財受注
8月25日(木)企業向けサービス価格指数、米カンザスシティ連銀金融シンポジウム(ジャクソンホール27日)、 独IFO景況感
8月26日(金)東京都区部消費者物価、米個人所得  変化日
8月27日(土)アフリカ開発会議(→28日、チュニジア)
8月29日(月)株高の日L
8月30日(火)失業率、米CB消費者信頼感、FHFA住宅価格、CS住宅価格、JPX400・JPX中小型定期銘柄入れ替え実施
8月31日(水)鉱工業生産、消費動向調査、中国製造業非製造業PMI、 MSCI日本株指数パッシブ売買インパクト

(兜町カタリスト 櫻井英明)
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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