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《マーケットストラテジーメモ》 7月第1週


4日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って反発。「上半期は半世紀ぶりの大幅下落。市場では新たな動意を探る動きが出ている」との見方。週間では3指数はそろって下落。三連休を控え商いは薄かった。「第3四半期入り後も買いが続くかは、連休明けまで待つ必要がある」との声もある。ISM製造業景気指数は53.0と前月の56.1から低下。2020年6月以来の低水準。市場予想の54.9も下回った。

日経平均株価は218円高の26153円と4日ぶりに反発。追加の売買材料が乏しくプラス圏での小幅な値動き。今夜のNYは休場なので動意薄といった格好。ただTOPIXは1%超の上昇となった。東証プライム市場の売買代金2兆4396億円。東電、トヨタが上昇。KDDI、ファーストリテが下落。

5日(火):
週明けのNY株式市場は独立記念日で休場。ロンドン株式市場でFTSE100総合株価指数は4日ぶりに反発。供給懸念から原油先物相場が上昇。エネルギー株に買いが入った。「前週末までに3日続落。値ごろ感を意識した買いも入りやすかった」との指摘。

フランクフルト株式市場でドイツ株価指数(DAX)は反落。供給停止の不安から天然ガス先物価格が大幅に上昇。ドイツ経済への悪影響を懸念した売りが出た。「5月の独貿易統計で輸出が前月比で減少したのも投資家心理を冷やした」との見方。

日経平均株価は269円高の26423円と続伸。ファーストリテが4%高で日経平均の上昇寄与度は103円。東証プライム市場の売買代金は2兆4120億円。バンナム、エムスリーが上昇。川船、三井不動が下落。

6日(水):
3連休明けのNY株式市場はマチマチの展開。S&P500とNASDAQQは続伸。NYダウは反落。エネルギーセクターが大きく下落した一方、テクノロジーセクターは上昇。5月の製造業新規受注額は1.6%増と市場予想の0.5%増を上回った。

4月は0.7%増だった。「FRBが積極的に金融引き締めを行う中でも製品への需要が堅調」との見方。国債利回りは約1カ月ぶりの水準に低下。「景気懸念でリスク選好度が低下し、安全資産としての米国債に買いが入った」との解釈。2年債と10年債の利回りが再び逆転し「逆イールド」が発生。

日経平均株価は315円安の26107円と3日ぶりに反落。ただグロース優位の展開となった。東証プライム市場の売買代金は3兆752億円。エーザイ、キーエンスが上昇、東電、住友鉱が下落。

7日(木):
水曜のNY株式市場は不安定ながらも3指数揃って上昇。FOMC議事要旨通過で株価は落ち着いたという格好。ISM非製造業総合指数は55.3に低下。2020年5月以来の低水準となった。
5月は55.9だった。低下は3カ月連続。市場予想は54.3だった。5月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が42万7000件減の1130万件。市場予想(1100万件)はだった。「労働市場が堅調さを維持する限り、FRBは経済活動を鈍化させるために金利を引き上げ続ける」との解釈だ。6月14─15日のFOMC事要旨に債券市場は反応薄。

日経平均株価は382円高の26490円と反発。朝方から買い物優勢の展開。東証プライム市場の売買代金は2兆9922億円。ファナック、東エレが上昇。三越伊勢丹、郵船が下落。

8日(金):
木曜のNY株式市場は不安定ながらも3指数揃って続伸。FRBが「成長が鈍化すれば利上げを抑制する可能性」を示唆したことを好感。5月の貿易赤字は前月比1.3%減の855億ドル。モノ(財)とサービスの輸入は0.6%増加。一方輸出は1.2%増加して過去最高となった。
週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比4000件増加し23万5000件。1月以来の高水準となった。市場予想は23万件だった。

日経平均株価は26円高の26517円と小幅に続伸。前日の米国株高を受け上昇幅は一時400円に迫った。ただ安倍晋三元首相が街頭演説中に銃撃されたと伝わると急速に伸び悩み。大引けにかけても上昇幅を縮小しほぼ安値引けとなった。
決算を迎えるETFの分配金を捻出する目的の売りも出たとの観測。SQ値26659円はザラ場で上回っていたが引け値では下回った。東証プライムの売買代金は3兆6022億円。住友鉱、三菱重が上昇。エムスリー、第一三共が下落。

(2) 欧米動向

7月第一営業日の米国株の上昇確率は86%。
2001年から2021年まで合計21回のうちS&P500が下落したのは3回。
(02年、04年、10年)。
NYダウは4敗、NASDAQは5敗。
今年も7月第一営業日は高かった。
19勝3敗で上昇確率は86.3%となった。

(3)新興国動向

台湾財政部が8日発表した6月の貿易統計。
輸出は前年比15.2%増の422億ドル。24カ月連続の増加。
伸び率は5月の12.5%。
市場予想の13.55%を上回った。
輸出額は過去2番目の高水準。
中国向けが減少したものの、テクノロジー製品への需要が好調を維持した。
品目別では電子部品の輸出が19%増の172億7000万ドル。
過去2番目の高水準。
半導体輸出は21.2%増加した。

【展望】

スケジュールを見てみると・・・。

【7月】5勝5敗、(勝率50%、10位)
    気学では「買いの月。吹き値は利食いして、押し目で買い戻せ」。

7月10日(日)参議院選挙投開票
7月11日(月)マネーストック、機械受注
7月12日(火)国内企業物価指数、独ZEW景況感
7月13日(水)米消費者物価、財政収支、ベージュブック、バイデン大統領中東歴訪、中国貿易収支
7月14日(木)米生産者物価、変化日
7月15日(金)第三次産業活動指数、NY連銀製造協景況感、鉱工業生産、小売売上高、輸出入物価、ミシガン大学消費者信頼感、中国各種経済指標、G20財務相・中央銀行総裁会議
7月18日(月)海の日で休場、米NAHB住宅指数、株安の日
7月19日(水)米住宅着工件数
7月20日(木)日銀金融政策決定会合(→21日)、首都圏マンション販売、米中古住宅販売
7月21日(金)日銀展望レポート、米フィラデルフィア連銀製造業景況感、ECB理事会、ECB総裁会見、株高の日
7月22日(金)消費者物価、株安の日、変化日
7月25日(月)独IFO景況感
7月26日(火)企業向けサービス価格指数、FOMC(→27日)、米CB消費者信頼感、FHFA住宅価格指数、S&P宗卓価格指数、新築住宅販売、下げの特異日
7月27日(水)米耐久財受注、FRB議長会見、株安の日
7月28日(木)米第2四半期GDP速報値、変化日、TOPIX、東証REIT指数パッシブ売買インパクト
7月29日(金)鉱工業生産、消費動向調査、商業動態統計、米個人所得、シカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感、ユーロ圏GDP速報値、上げの特異日
7月30日(土)中国製造業非製造業PMI、イスラム・ヒジュラ歴の新年


1−6月の売買動向(現物先物合計)で海外投資家は約3兆円の売り越し。
事業法人が2.1兆円、個人が1.3兆円の買い越し。
21年1年間の個人の買い越し額は4800億円。
因みに21年の個人は10年ぶりの買い越しだった。
日本株投信への資金流入は21年10月以降9カ月連続。

因みに・・・。
海外投資家の売買比率は70.0%。
個人投資家は18.3%。
興味深いのは個人投資家の信用比率。
プライム市場で72.6%。
スタンダード市場で61.4%。
グロース市場で73.1%。
想像していたよりもかなり大きい。

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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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