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《マーケットストラテジーメモ》 8月 第3週

16日(月)
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って小幅上昇。NYダウとS&P500は終値ベースの最高値を4日連続で更新。第3四半期決算が市場予想を上回ったディズニーが1.0%高。マイクロソフト1.05%上昇。ドアダッシュが3.50%高、エアビーアンドビーが1.07%高。アマゾンは0.29%安。週間ではNYダウが0.87%高、S&Pが0.71%高と2週連続で上昇。NASDAQは0.09%下落。
 
米ミシガン大学消費者信頼感指数は70.2。2011年以来、約10年ぶりの低水準となった。7月の確報値81.2から大幅に低下。ここ50年で3番目に大きな落ち込みとなった。市場予想は横ばいの81.2だった。
 
日経平均株価は453円安の27423円と3日続落。7月30日(27283円)以来約半月ぶりの安値水準。下落幅は一時500円を超え27500円を割れこんだ場面もあった。中国の経済指標で工業生産高や小売売上高は市場予想を下回るなど中国経済の先行きへの警戒も相場の下押しにつながった。東証1部の売買代金は2兆3230億円。シチズン、富士フィルムが上昇。日通、リクルートが下落。
 
17日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウとS&P500は5日続伸。連日で過去最高値を更新した。中国の景気減速懸念やアフガニスタンの地政学リスクの高まりなどから売り先行。一時280ドル超下落した場面もあった。デルタ型の感染拡大が続いており、世界景気の回復が鈍るとの懸念が拡大した。
 
ただヘルスケア関連が物色されたほか小売りの決算発表に期待した買いも入りプラスに転じた。NASDAQは反落。ニューヨーク連銀製造業業況指数は18.3。7月に付けた過去最高の43.0から24.7ポイント低下。市場予想の29.0も下回った。低下幅は新型コロナ流行初期の2020年4月以降で最大。
 
日経平均株価は98円安の27424円と安値引け。4日続落。東証一部の売買代金は2兆684億円。川船、富士フィルムが上昇。鉄、資生堂が下落。2月16日高値制度信用期日通過。マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で買い方▲27.639% (前日▲26.481%)。連日で今年のバッケンレコード更新。225は4日続落、マザーズ指数は年初来安値。これを比較するのはどうなのだろうか。
 
11日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。S&P500は約1カ月ぶりの大幅な下落率となった。小売売上高が前月比1.1%減と市場予想の0.3%減を上回る落ち込み。
供給不足により自動車やその他のモノの売り上げが落ち込んだ。「経済再開や刺激策による消費押し上げ効果が弱まっている」との解釈。第2四半期の国内既存店売上高の伸びが約2年ぶりに市場予想を下回ったホーム・デポが4.3%安。ロウズは5.8%下落。FRBのパウエル議長は「デルタ株の感染拡大が経済に著しい影響を及ぼすかどうかは依然として不明」とコメント。
 
日経平均株価は161円高の27585円と5日ぶりに反発。解釈は自立反発。4日続落での600円安の修正という思考だ。上昇幅は一時200円を超えた場面があった。東証一部の売買代金は2兆1808億円。東宝鉛、富士フィルムが上昇。楽天、コナミが下落。
 
12日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続落。NYダウはとS&P500は1%超の下落となった。取引終盤にかけて下落が加速。S&P500は2日前に付けた終値での最高値から約1.8%下落。1日で1%超下落するのは7月19日以来のこと。悪材料視されたのはFOMC議事要旨。量的緩和策を縮小する際の雇用面での条件が年内にも達成される可能性が警戒された。もっともテーパリング開始時期について見解は別れている。
 
日経平均株価は304円の27281円と反落。トヨタの世界生産量4割減の報道から下落幅を拡大した。東証一部の売買代金は2兆3841億円。塩野義、オリンパスが上昇。東エレ、SBGが下落。
 
13日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは続落したがNASDAQとS&P500は反発。大幅安から切り返した。「ハイテク株が上昇し、シクリカル(景気循環)銘柄の下げを相殺した」との解釈。市場予想を上回る第3四半期の売上高見通し発表したエヌビディアが4%。通年の売上高見通しを引き上げたメーシーズとコールズがそれぞれ19.6%、7.3%上昇。
 
週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は34万8000件。前週から2万9000件改善。2020年3月中旬以来1年5カ月ぶりの低水準。改善は4週連続。市場予想は36万3000件だった。フィラデルフィア地区連銀業況指数は19.4。2020年12月以来の低水準。
 
日経平均株価は26円92安の270133円と続落。下落幅は一時300円を超え年初来安値を下回る場面もあった。トヨタに対するネガな見方から売り物優勢の展開。東証一部の売買代金は2兆8305億円。味の素、第一三共が上昇。トヨタ、デンソーが下落。

 
(2) 欧米動向
 
日経朝刊では「正規の空売り再び?」の見出し。
リーマンショック時に空売りで大きな利益を上げマイケル・バーリ氏。
今回はアークインベストのETFのプットを約34億円購入した。
アークの最大の投資先のテスラだ。
観測は「ハイテク株投資を続けるアークに世紀の空売りを仕掛けようとしている」。
正体が見えれば、恐れることはないのは市場。
ただ第3者的に見ればこの動向は面白い。
売りで勝ち続けた投資家は世界でも稀というのが歴史だが・・・。
 
(3)新興国動向

 
中国の主な経済指標

 
  7月(市場予想) 6月 5月
工業生産高 6.4%(7.8%) 8.30% 8.80%
小売売上高 8.5%(11.4%) 12.10% 12.40%
輸出額 19.3%(─) 32.20% 27.90%
輸入額 28.1%(─) 36.70% 51.10%
貿易黒字額 565億ドル(─) 515億ドル 455億ドル
消費者物価指数 1.0%(0.8%) 1.10% 1.30%
卸売物価指数 9.0%(8.8%) 8.80% 9.00%
現預金総額(M2) 8.3%(8.7%) 8.60% 8.30%
融資増加額 1兆800億元
(1兆2000億元)
2兆1200億元 1兆5000億元
外貨準備高 3兆2358億ドル(─) 3兆2140億ドル 3兆2218億ドル
製造業PMI 50.4(50.8) 50.9 51
非製造業PMI 53.3(─) 53.5 55.2
 
  1-7月(市場予想) 1-6月 1-5月
・固定資産投資 10.3%(11.2%) 12.60% 15.40%
・不動産開発投資 12.7%(─) 15.00% 18.30%

【展望】
 
スケジュールをみてみると・・・。
 
【8月】4勝6敗、(勝率40%、10位)
    気学では「前半は活況。中旬以降は戻り売り。月末保合いに終わる」
 
 
19日(木):首都圏マンション販売、米フィラデルフィア連銀製造業景況感、
20日(金):消費者物価、鬼宿日、FTSE日本指数9月半期リバランス発表
23日(月):米中古住宅販売
24日(火):パラリンピック開幕、米新築住宅販売、変化日
25日(水):米耐久財受注、独IFO景況感
26日(木):企業向けサービス価格指数、米GDP改定値、カンザスシティ連銀金融シンポジウム(ジャクソンホール・対面)
27日(金):米個人所得・支出 
30日(月):商業動態統計、米中古住宅仮契約、変化日
31日(火):失業率、有効求人倍率、鉱工業生産、米CB消費者信頼感、CS住宅価格指数、中国製造業・非製造業PMI、MSCI日本株パッシブ売買インパクト、JPX400/JPX中小型定期銘柄入れ替えの実施


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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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