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《マーケットストラテジーメモ》 11月第3週


【推移】

16日(月):
週末のNY株式市場で主要株価指数は揃って反発。背景は好調な企業決算とワクチン開発への期待感。民主党新型コロナ対策本部が「感染抑制に向け全土で経済活動は停止せず。特定の地域に絞った対策に重点を置く」と表明。「全面的なロックダウン回避の方針が市場で好感された」との見方だ。S&P500と小型株で構成されるラッセル2000は終値ベースの最高値を更新。

日経平均株価は521円高の25906円と大橋反発。前週のシカゴ225先物の幻の高値25900円を上抜けた。SQ値も奪還。週末の欧米株の上昇に加えGDPの堅調も好感。一本調子の上げとなった。東証一部の売買代金は2兆6689億円。日本郵政、SBGが上昇。エーザイ、オリンパスが下落。

17日(火):
週明けのNY株式市場で主要株価指数は揃って続伸。NYダウは3万ドルの大台にあと50ドルと迫り、今年2月以来となる過去最高値を更新した。S&P500も連日で終値ベースの過去最高値を更新。モデルナがコロナワクチンの臨床試験の初期データで「94.5%の有効性が示された」と発表。数週間以内にFDAに緊急使用許可を申請する方向を好感した。NYダウは11月に入って約3400ドルの上昇。「過熱感が強い。短期的には利益確定売りが出やすい」という声もある。

日経平均株価は107円高の26014円と続伸。26000円台は1991年5月14日以来、29年半ぶりのこと。出遅れ物色の印象だった。東証一部の売買代金は2兆7284億円。東海上、ファナックが上昇。エムスリー、ペプドリが下落。東証マザーズ指数は続落で75日線(1177)がサポート。

18日(水):
火曜のNY株式市場で主要株価指数は揃って反落。新型コロナウイルスの感染が拡大し経済再封鎖のリスクが高まっていることを再認識。「ワクチン開発」で踊った心理は後退した格好。ただNASDAQはテスラの急伸を受けて小幅安。小型株中心のラッセル2000は終値での最高値を更新した。10月の小売売上高は前月比0.3%増で市場予想の0.5%増を下回った。「追加の政府支援策がまとまらない中、年末商戦期を控え消費が減速」という見方だ。

日経平均株価は286円安の25728円と3日ぶりの反落。後場は東京都の新規コロナ感染者数が493人と過去最高を更新したことが伝わり25700円を割れこんだ場面もあった。東証一部の売買代金は2兆3157億円。国際帝石、NECが上昇。ファーストリテイリング、住友電工が下落。

19日(木):
水曜のNY株式市場で主要株価指数は激しい値動きで揃って反落。「景気敏感株や小型株主導で上下に振れた」という見方だ。製薬大手ファイザーは新型コロナワクチンの臨床試験(治験)で95%の予防効果が確認されたと発表。重篤な副作用も見られなかったとする最終結果となった。ただ世界の感染者数が記録的な水準に増加。経済再開の巻き戻しや新たなロックダウンの動きが出て警戒感も高まった。

日経平均株価は93円安の25634円と続落。下落幅は一時250円を超えた場面もあった。背景はコロナ警戒感と利益確定売り。TOPIXは反発。東証一部の売買代金は2兆8636億円。ャープ、サイバーが上昇。鉄、高島屋が下落。

20日 (金):
木曜のNY株式市場で主要株価指数は乱高下の末、揃って反発。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業措置や解雇を巡る懸念は継続。ただ民主党のシューマー院内総務が「共和党のマコネル院内総務が追加経済対策法案を巡る協議再開に合意した」とコメント。これを好感した。第3四半期の企業決算はS&P500採用銘柄のうち472社が発表通過。このうち84.5%が市場予想を上回った。

日経平均株価は106円安の25527円と3日続落。「週前半に26000円台を回復するまで短期的に大幅上昇した反動で売りが優勢だった」との解釈。TOPIXは小幅続伸。東証1部の売買代金は2兆2165億円。SBG、東エレが上昇、ファーストリテ、テルモが下落。

(2) 欧米動向

10月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.3%上昇と6カ月連続で伸びた。
11月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は77.0。
10月確報値の81.8から低下。
NY連銀製造業業況指数は6.3と、前月の10.5から低下。市場予想は12.75だった。

(3)新興国動向

15日日経では「対中工業品、関税86%撤廃」の見出し。
RCEP(東アジア地域包括的経済連携)の署名での未来像だ。
「中国がアジアでの孤立を回避。
貿易促進で譲歩した」。
悪い方向ではない気がする。
バイデンで変わる中国とは言い過ぎだろうか。

【展望】

スケジュールを見てみると・・・

【11月】陽線確率6勝4敗(陽線確率60%)、過去15年9勝5敗(3位)
     気学では「保合いで模様眺め。押し目を買い直すこと」

24日(火):全国百貨店売上高。米CS住宅価格指数、CB消費者信頼感、FHFA住宅価格指数、独IFO景況感、11月3連休明け株高の特異日(過去18勝1敗、負けは2008年11月だけ)、株安の日
25日(水):企業向けサービス価格指数、米個人所得、GDP改定値、耐久財受注、個人所得、新築住宅販売
26日(木):米市場休場(感謝祭)、変化日
27日(金):ブラックフライデー、JPX400/JPX中小型パッシブ売買インパクト
30日(月):鉱工業生産、米中古住宅販売、中国コンポジットPMI、製造業PMI、非製造業PMI、OPEC総会
MSCI日本指数パッシブ売買インパクト
JPX400/JPX中小型定期入れ替えの実施

<2021年末のS&P500種株価指数の予想>
 JPモルガン      4500(21年中に達成)
 ゴールドマン・サックス 4300
 モルガン・スタンレー  3900
 シティグループ     3800
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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