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《マーケットストラテジーメモ》 11月第2週


【推移】

9日(月):
週末のNY株式市場はNYダウとS&P500は5日ぶりに反落。NASDAQは5日続伸。週間上昇率は主要3株価指数いずれも4月以降で最大。「選挙が接戦となったことで、バイデン政権による企業への規制強化を巡る懸念が和らいだ」。
良い所どりの解釈が横行した。米国の新型コロナウイルス感染者は新たに12万0276人。1日当たりの新規感染者数として2日連続で過去最多を更新した。

日経平均株価は514円高の24839円と5日続伸。上昇幅は一時600円を越え24800円台に乗せた場面もあった。1991年11月5日以来およそ29年ぶりの高値水準。上昇幅は6月16日(10511円)以来の大きさ。日経ジャスダック4日続伸、マザーズは反発。東証1部の売買代金は2兆6493億円。ファーストリテ、SBGが上層。エーザイ、スクエニが下落。

10日(火):
週明けのNY株式市場はNYダウとS&P500は反発。NASDAQは6日ぶりに反落。好材料はファイザーのワクチンの治験。参加者の9割超で感染予防の効果があったとの報告を好感。「深刻な副作用も起きておらず、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可の承認を申請する方向」との見方だ。また「強力な経済対策が続くとの見方も多く、潤沢なマネーが株式に向かった」との声も聞こえる。

日経平均株価は65円高の24905円と6日続伸。ただCMEの22先物高値は25900円。後場は利食いに押され、ややもの足りなさの残る展開。東証一部の売買代金は4兆746億円。5月29日以来の水準に増加した。JAL、高島屋が上昇。エムスリー、ネクソンが下落。

11日(水):
火曜のNY株式市場はNYダウは続伸。S&P500は反落。新型コロナウイルス感染症ワクチンが景気回復を支えるとの期待感は継続。ロックダウン(都市封鎖)の恩恵を受けたハイテク株が売られた。
一方、コロナ禍による打撃が大きかった銘柄への乗り換えが進んだ格好。NASDAQは続落。

日経平均株価は444円高の25349円と7日続伸。7日続伸は昨日1月29日以来のこと。この7日間の上昇幅は約2300円。東証一部の売買代金は3兆4841億円。東エレ、ファナックが上昇。リクルート、ネクソンが下落。

12日(木):
水曜のNY株式市場でNYダウは反落。S&P500は反発。NASDAQは2%超の上昇となった。巣ごもり関連株への買いに支えられて反発。マイクロソフト、ネットフリックスは2%超、アマゾンとアップルは3%超上昇した。「コロナウイルスの感染拡大を巡る懸念から、景気敏感株を売ってハイテク株を買い戻す動き。「こうした断続的な循環物色はおそらく春まで続くだろう」という声もある。

日経平均株価は171円高の25520円と8日続伸。年初来高値を連日で更新した。8日続伸は2019年9月以来。TOPIXは8日ぶりの反落。東証1部の売買代金は2兆8059億円。エムスリー、ファナックが上昇。地所、鉄が下落。

13日 (金):
木曜のNY株式市場で主要株価指数は下落。1日当たり新規感染者は8日連続で10万人を上回った。「有効なワクチンの大量配布が可能になる時期を巡る懸念が高まった」との解釈だ。10月の財政収支が2840億ドルの赤字で10月の赤字額としては過去最大になった。歳入が減少する一方、新型コロナウイルス関連の歳出が急増した。週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は70万9000件。前週から4万8000件減少し3月以来の水準に改善した。

日経平均株価は195円安の25385円と9日ぶりの反落。コロナ拡大を警戒したとの解釈。下落幅は一時300円を超えた場面もあった。東証一部の売買代金は2兆7215億円。日産自、エムスリーが上昇。シチズン、長谷工が下落。SQ値25480円28銭は上抜けず「幻のSQ値」。TOPIXは続落。


(2) 欧米動向

10月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比63.8万人増。
前月の67.2万人増から鈍化して着地。
市場予想の60万人増は上回ったものの雇用市場の回復が始まった5月以降で最小の伸びとなった。
雇用者数はコロナ前の2月時点でのピーク水準を1010万人と大幅に下回っている。
失業率は6.9%と前月の7.9%から改善。
予想は7.7%だった。


(3)新興国動向

中国はまだ、バイデン氏を正式には大統領とは認めていない。
「トランプの敗退をしっかりと確認した上でなければバイデン相場に乗りにくい」という声もある。
一方で対中工業品の関税はRCEPで86%撤廃の方向。
これは好感したいところだ。

【展望】

スケジュールを見てみると・・・

【11月】陽線確率6勝4敗(陽線確率60%)、過去15年9勝5敗(3位)
     気学では「保合いで模様眺め。押し目を買い直すこと」

13日(金):オプションSQ、米生産者物価、ミシガン大学消費者信頼感、鬼宿日・大明日・母倉日・神吉日、株安の日
16日(月):GDP速報値、米NY連銀製造業景況感、中国各種経済指標、変化日
17日(火):天赦日、米小売売上高、鉱工業生産、NAHB住宅指数、対米証券投資
18日(水):貿易統計、訪日外客数、米住宅着工件数
19日(木):米フィラデルフィア連銀製造業景況感、中古住宅販売
20日(金):消費者物価、G20財務相・中央銀行総裁会議(オンライン)
21日(土):G20首脳会議(オンライン)

ビフォアバブルの後期高齢者がアフターアベノミクス若年世代が語れる相場。
そう割り切った方がよいのかもしれない。
変な恐怖心にまみれた現役世代よりも正しい見方ができるような気がする。
たい焼のアタマとシッポが役に立つような印象。

過去は株価のメドがある。
それはバブル崩壊以降何回も株価は下落してきたから。
しかし上は確かに目途がない。
30年の歴史をたどってみればそれば下落途中の株価。
上向いた時の節や壁など探しようがないし、30年の時間は長すぎる。
リーマンショックの時も60年移動平均を持ち出してきたが、今度は何を持ち出しても聞かない。
なぜなら上昇基調の節目ではバブル時高値の38915円しかないからだ。
ココが罫線屋さんの弱いところ。
レンジ相場では豊富に数字が出てくるが、ワープ相場では目途がない。
ある程度移動平均やボリンジャーなどが平時に戻るまでは目途の話などできないだろう。
「どこまで上に行くかわからない」はむしろ正直な気持ちなのかも知れない。
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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