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《マーケットストラテジーメモ》 2月第4週


【推移】

17日(月):
週末のNY株式市場でNYダウは小幅安。S&P500とNASDAQは上昇とマチマチの展開。軟調だったが引け際にトランプ政権が収入20万ドル以下の国民を対象に米株に最大1万ドル投資するための税制控除を検討しているとCNBCが報道。
これを好感した。1月の小売統計で自動車とガソリン、建材、食品サービスを除いたコア売上高は前月比横ばい。個人消費の一段の鈍化が警戒された。1月の鉱工業生産指数は0.3%低下。

日経平均株価は164円安の23523円と3日続落。10→12月期の実質国内総生産(GDP)が年率換算で6.3%急減し売り物郵政。朝方に一時350円安となった場面もあった。中国人民銀行が金融緩和に動き、上海総合指数が上げ幅を拡大したため下げ渋り。

TOPIXは6日続落。東証1部の売買代金は2兆165億円。ファナック、アドバンテストが上昇。アドテスト、東エレが下落。

18日(火):
週明けのNY株式市場は休場。日経平均株価は329円安の23193円4日続落。約2週間ぶりの安値まで低下した。アップルが新型肺炎の影響で1→3月期の売り上げが予想に届かないとの見通しを発表。新型肺炎の感染拡大が世界の企業業績を下押しするとの見方が広がった。

朝方から軟調さが目立った日経平均は徐々に下落幅を拡大。389円安まで下落する場面があった。
背景は「アップル決算にみる新型コロナの感染拡大」だからコロナウイルスが材料ともいえる。「こんな話はもう市場で観測済みのはず」という声も聞こえる。TOPPIXは7日続落。東証1部の売買代金は2兆1244億円。塩野義、ホンダが上昇。ソフトバンクGやファナックが下落。騰落レシオは71.94(前日76.35)まで低下した。

19日(水):3連休明けのNY株式市場はマチマチの展開。NYダウとS&P500は下落。アップルが「新型コロナウイルスの感染拡大による影響で1─3月期の売上高が予想に届かない可能性がある」と発表したことを嫌気。

ただ指数は日中安値から切り返し下落幅を縮小。NYダウは下落幅を100ドル以上回復した。アップル株も終盤に下げ幅を縮小した。
NASADQは小幅に上昇し続伸。

日経平均株価は206円高の23400円と5日ぶりの反発。円相場が一時1ドル=110円台前半まで下落したことや、アジア各国・地域の主要な株価指数の上昇を受け、株価指数先物を売り持ちした投資家の買い戻しが入った。上げ幅は一時270円を超えた場面もあった。前日まで大幅下落したことで、自律反発狙いの買いも入った。
TOPIXも8日ぶりに反発。東証1部の売買代金は2兆1108億円。アドテストと信越化が上昇。日本製鉄や神戸鋼が下落。

20日(木):
19日のNY株式市場でS&P500とNASDAQは過去最高値を更新。中国本土での新たな感染者が2日連続で減少。中国人民銀行は20日に銀行貸し出しの指標金利であるローンプライムレート(LPR)を引き下げる見通し。「新型コロナウイルスを巡る状況は最悪期を脱したとの安心感が広がっている」という見方だ。FOMC議事要旨で「年内の金利据え置きについて慎重ながらも楽観的な見方」が示されたことたことも好感された。

日経平均株価は78円高の23479円と続伸。円安トレンドなどを背景に上昇幅は一時400円を超え23800円台に乗せた場面もあった。ただ上値は重く後場は上昇幅を縮小。日足は上ヒゲの長い陰線となった。「米疾病対策センター(CDC)が新型肺炎の拡大を受け、日本を旅行する人に注意を求める渡航注意情報を出した」ことなどを警戒した格好だ。
東証1部の売買代金は2兆1810億円。SBG、トヨタが上昇。セブンアイや住友不が下落。

21日(金):
20日のNY株式市場はIT関連セクター中心に反落。S&P500は一時下落幅を拡大し1%超値下がりする場面があった。「北京の病院で新たに36人の感染が確認された」と報じられたこと材料という見方だ。日本での死者、韓国での感染者確認など新型肺炎関連が影を落とした格好だ。

大型のIT関連銘柄が売られた。一方、小型株で構成するラッセル2000指数は0.2%高。モルガン・スタンレー約130億ドルで買収すると発表したオンライン証券のイー・トレードは21.8%の大幅高。米国債は買われ利回りが低下。30年債利回りは2%を下回り2019年9月以来の低水準。円は対ドルで112円台と約10カ月ぶりの安値。

日経平均株価は92円安の23386円と反落。昼休みに中国・上海総合指数が盛り返したこともあり、小幅高に戻して場面もあったが買いは続かず上値は重い展開。3連休を控えた週末で連休中の新型肺炎の感染拡大状況などを見極めたいといった雰囲気が強いとのく見方。日足は2日連続の陰線。週足は3週間ぶりの陰線。4日連続で75日線を下回った。
東証1部の売買代金は2兆968億円。SBG、Vキューブが上昇。任天堂、ファーストリテが下落。

(2) 欧米動向

IMFのコメント。
「新型コロナウイルスの感染拡大はすでに中国の経済成長の阻害要因になっている。
他国に感染が広がれば非常に脆弱と見込まれていた2020年の世界経済回復が頓挫する可能性がある。
疫病など一部の不確実性は制御不能だが、避けられる不確実性を新たに作り出すべきではない」。
ただ今年の世界経済成長率見通しを1月時点の3.3%で据え置いた。
10月時点からは0.1%ポイント下方修正。
19年は2.9%だった。
また「気候変動に関連する自然災害が発生した国・地域の年間成長率が平均で0.4%低下する見通し。
政策当局者はエネルギー源の多様化と強靭(きょうじん)なインフラへの投資に集中すべきだ。
質の高い教育や研究、デジタル化への投資を通じ、生活水準の引き上げや給料の良い雇用の創出に焦点を当てる」。

(3)アジア・新興国動向

先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち4指数が上昇。

上位1位中国週間騰落率4.21%、2位フィリピン1.21%、3位インドネシア0.26%、
4位オーストラリア0.05%、5位英国▲0.07%。
下位25位韓国▲3.60%、24位トルコ▲2.76%、23位タイ▲2.04%、
22位香港▲1.82%、21位米国▲1.38%、20位日本▲1.27%。


【展望】

スケジュールを見てみると・・・。

【2月】陽線確率7勝3敗、(陽線確率70%)、過去15年10勝5敗(1位)
    気学では「戻りを待って売れ。突っ込みは利入れして戻りで上り直すこと」

21日(金):消費者物価、全産業活動指数、米中古住宅販売、イラン議会選挙、下げの日
22日(土):G20財務相・中央銀行総裁会議(サウジアラビア・リヤド)、こめ 民主党党員集会(ネバダ州)
23日(日):令和初の天皇誕生日
24日(月):振替休日で休場、米シカゴ連銀全米活動指数、独IFO景況感、世界最大のモバイル機器見本市「NWCバルセロナ」開幕、株安の日
25日(火):企業向けサービス価格指数、米S&P住宅価格指数、CB消費者信頼感、大幅高の日
26日(水):米新築住宅販売
27日(木):米GDP改定値、耐久財受注、中古住宅販売、米朝首脳会談から1年
28日(金):失業率、鉱工業生産、米個人所得変化日
29日(土):米大統領予備選(サウスカロナ州)中国製造業PMI

過去のプレジデント・デー明けのNYダウ動き。

2019年:連休後25日ごろまで上昇。3月前半に向けて調整。
2018年:連休後26日ごろまで上昇。3月後半に向けて調整。
2017年:連休後3月1日ごろまで上昇。4月中旬まで調整。
2016年:連休後も比較的長く上昇継続。
2015年:連休後3月2日ごろまで上昇後調整
これを見ると「連休後の短期間は堅調」。

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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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