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《マーケットストラテジーメモ》 8月第2週


【推移】

6日(月):
週末のNY株式市場は上昇。好調な企業決算を受けた格好で終始買い物優勢の展開となった。週間ベースではS&P500が0.8%上昇で今年最長の5週続伸(累計4.5%上昇)。NASDAQは1%上昇。週間ベースでは、ダウは0.0%高、5週続伸(累計4.9%上昇)。NASDAQは1.0%高、3週ぶり反発。7月月間ベースではNYダウは4.7%高、2カ月ぶり反発。中国は600億ドル相当の米国製品に追加関税を課す報復措置を発表。LNGや小・中型の航空機など5207品目に対し、5%から25%の税率となる。雇用統計は非農業部門の就業者数が前月比15.7万人増と、市場予想の19万人増を下回って着地。失業率は0.1%ポイント低下して3.9%。「減税による恩恵が一部でなくなることに加え、貿易摩擦の問題から投資家は下半期に慎重になるのではないか」という指摘もある。週明けの日経平均株価は17円安の22507円と小幅反落。上海株式市場の下落が響き後場マイナス転換。TOPIXは3日続落。NTTデータ、ソフトバンクが上昇。三菱UFJ、東エレが下落。

7日(火):
週明けのNYダウは続伸。「好業績を手掛かりとした個別物色だが上値は重かった」との見方だ。一時下落に転じた場面もあり「米中貿易摩擦の激化への警戒感が根強い」との声も聞こえる。多くが予想を上回る決算となったことが株価指数堅調の背景だ。アマゾンやアップルが買われナスダック総合株価指数は5日続伸。4~6月期のGDP速報値は前期比年率換算で4.1%増。日経平均株価は155円高の22262円と反発。上海株式の反発を背景に後場上昇幅を拡大した。TOPIXも4日ぶりに反発。スズキ、ソフトバンクが上昇。ファナックが下落。

8日(水):
NY株式市場で主要3指数は揃って上昇。NASDAQは6日続伸となった。アマゾンやグーグルの持ち株会社アルファベットなどが買われた。S&P500は2858.45ポイントで1月26日に付けた過去最高値の2872.87に接近。「最高値に達し、突き抜ける可能性がある。決算が好調で、悪材料が出なければ上昇が止まる理由はない。モメンタムは長く続く可能性がある」という楽観論に包まれた格好。日経平均株価は18円安の22644円と反落。1時半過ぎの資生堂の決算が市場予想よりも下だったことがキッカケかは不明だが先物先導での売り優勢。TOPIXも反落。ソフトバンク、ダイキンが上昇。明治、エーザイが下落。

9日(木):
NY株式市場はマチマチの動き。 中国が160億ドル相当の米国製品に25%の追加関税を適用すると発表。対象には燃料、鉄鋼製品、自動車、医療機器などが含まれ、23日に発動する。ボーイングやキャタピラーなどが下落しNYダウは4日ぶりの反落。マイクロソフト、フェイスブック、アルファベットが上昇継続。NASDAQは7日続伸となった。Quick調査の8月3日時点の信用評価損率はマイナス10.9%で4週ぶりの悪化。裁定買い残は2163億円と大幅な減少で1兆5397億円。同売り残は677億円減少し6810億円。裁定買い残は悪さができない水準まで減ってきた。日経平均採用銘柄のPERは13.35倍でEPSは1696円。5月9日の1722円が視野に入ってきた。日経平均株価は45円安の22598円と小幅続落。NYダウの反落や機械受注が市場予想を下回ったことを悪材料視したとの解釈だ。本質は日米貿易協議を控えての様子見モードだったのだろう。上海総合指数が上昇した時点で日経平均も上昇に転じた場面があった。TOPIXも続落。東海か、任天堂、資生堂が上昇。スズキ、テルモ、大和ハが下落。

10日(金):
NY株式市場はNYダウとS&P500が続落。NASADAQは8日続伸とマチマチの展開。エネルギーセクターが下落しアップルやアマゾンなどが上昇した。7月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比横ばいで着地。全体の83.1%が通過した3月期決算企業の決算集計。第1四半期売上高は8.3%増、経常利益は16.9%増、純利益は28.5%増。通期は売上高3.1%増、経常利益は2.5%増、純利益は▲0.1%減。通期純利益のマイナス幅は減少してきた。着地でプラスにも期待できそうな気配だ。悩ましいのは第1四半期の28.5%増益。おそらく東芝の1兆円という刹那的な特益が効いているのだろうがこれは一過性のもの。この解釈が結構悩ましい。東芝を除いても1割増益との見通しではある。日経1面トップの見出しは「米企業、好況で24%増益」。日経平均株価な300円安の22298円と後場に下落幅を拡大した。日米閣僚級貿易協議で合意ができず協議継続となったことを嫌気。トルコリラの急落も悪材料視された。GDPが1.9%のプラスとなったことは見えないフリ。TOPIXは3日続落。フィルム、昭和シェルが上昇。ソフトバンク、東エレが下落。

(2) 欧米動向
アップルは過去最高値を更新。
時価総額1兆ドルの大台に乗せたが「アップルの株価になお値頃感がある」との見方だ。
「世界の富の編在を加速させる存在。1兆ドルという時価総額は日本企業最大のトヨタの5倍弱。
日本の上位12社を足してようやく並ぶ規模」という声もある。
8月までの自社株買い承認額は7540億ドル。
「このペースでいけば今年は前年比46%増の1兆ドルになる」との声もある。
アップルの時価総額1兆ドルと一緒だ。

(3)アジア・新興国動向
先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち10指数が上昇。
上位1位香港週間騰落率2.49% 、2位中国2.00% 3位マレーシア1.44%、
4位インドネシア1.16%、5位南アフリカ1.15%。
下位25位ロシア▲7.70%、24位ブラジル▲6.04%、23位イタリア▲2.30%、
17位日本▲1.01% 15位米国▲0.59%。


【展望】
スケジュールを見てみると・・・

13日(月):インド消費者物価
14日(火):米輸出入物価、中国鉱工業生産、小売売上高、独GDP
15日(水):7月訪日客数、米小売売上高、NY連銀製造業景気指数、鉱工業生産、企業在庫
16日(木):貿易統計、米住宅着工件数、フォラデルフィア連銀製造業景況感
17日(金):米CB景気先行指数、ミシガン大学消費者信頼感

JPX日経400の構成銘柄の定期入替えが公表された。
新規採用26銘柄、除外25銘柄。
定期入替えの適用は8月31日に実施。
8月30日終値でJPX日経400パッシブ連動資金のリバランスに伴う売買インパクトが見込まれる。
JPX日経400に関してのパッシブ運用資金は約4兆円との推定。
売買インパクト上位からの順番は以下の通り。

リクルート(6098)、東プレ(5975)、ゼンショー(7550)、JXTG(5020)、九電(9508)、森永(2201)、電通(4324)、ニチアス(5393)、PALTAC(8283)、TIS(3626)、テクノプロ(6028)、西松建(1820)、丸井(8252)、マルハ(1333)、出光(5019)、コスモ(5021)、三井海洋(6269)、ポーラ(4927)、ユニシス(8056)、すかいらーく(3197)、古河電(5801)、昭和電工(4004)。

元大証の代表みたいな存在の任天堂が採用されたことで日経平均への採用も期待されてこようか。
大証信用東証現物だった頃から主役だった。
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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