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《マーケットストラテジーメモ》 5月第1週


【推移】

1日(火):
週末のNY株式は小動き。アマゾンなど消費関連セクターが上昇。一方、ハイテクセクターとエネルギーセクターは下落。週足では主要3指数ともに下落。第1四半期の実質GDP速報値は年率換算で前期比2.3%増と前期の2.9%増から減速。個人消費が5年近くぶりの弱い伸びとなったことが響いた。ただ市場予想の2.0%は超えた。
日経平均は週間では約305円の上昇で節目の22500円に迫った。週足は5週連続陽線(累計9%上昇)。日経平均採用銘柄のEPSは1719.04円と4月18日の1712円の記録を抜いた。5月は過去10年で日経平均株価は6勝4敗。

日経平均株価は40円高の22508円と小幅に3日続伸。2月5日以来の高値水準だ。売り先行だったがプラスに転換し、そのまま引けた。もっともFOMCなどを控えて膠着感の強い動きで方向感には欠けた。
TOPIXは反落。東証一部の売買代金は2兆8713億円。東証一部の値上がり銘柄数は818、値下がり銘柄数は1198とチグハグな動きだった。ファナック、ソフトバンクが上昇。ヤフーが下落。

2日(水):
NY株式市場で主要指数はマチマチの展開。S&P500とNASDAQは上昇。NYダウは続落となった。NYダウは一時300ドル超下落した場面もあったが引け際に100ドル程度戻した格好。ISM製造業景気指数は57.3と前月の59.3から低下。原材料価格の上昇を反映し価格指数は2011年4月以来の水準まで上昇した。トランプ政権の鉄鋼・アルミの輸入制限措置などを背景とした原材料価格の上昇。そして2014年以来の高値圏の原油価格などが背景だ。

日経平均株価は35円安の22472円と小幅ながら4日ぶりに反落。大型連休の後半控えでのポジション調整という解釈だがほとんど「フツーの一日」という印象だ。米アップルが1日発表した1~3月期決算をきっかけに、ハイテク企業の業績の先行きに対する過度な不安は後退。アップル関連の電子部品セクターに買い戻しが優勢となり、相場を下支えしたという解釈だ。
東証1部の売買代金は概算で2兆4046億円。東証1部の値上がり銘柄数は1218で全体の約4割、値下がり782銘柄で全体の約4割。チグハグな印象だ。JT,アルプス、ヤマトHDが上昇。富士フイルム、JXTGが下落。

(2) 欧米動向

あるメルマガに想定されている悪材料なるものがあった。
★米国VS世界の貿易戦争による「世界景気の縮小」懸念
★貿易赤字削減のためのドル安政策による「円高」懸念
★最近、なりを潜めている「テロの復活」懸念
★北朝鮮のスタンスに対するトランプ大統領の対応懸念
★英国VSロシアの紛争懸念
★日本の政局懸念
★米国中間選挙に向けてのトランプ大統領の焦りからの変な行動懸念

(3)アジア・新興国動向

先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち10指数が上昇。
上位1位ドイツ週間騰落率1.90%、2位豪州1.86% 3位イタリア1.70%、
4位英国0.87% 5位スイス0.69%、10位日本0.02%。
下位25位トルコ▲4.66%、24位ブラジル▲3.85% 23位メキシコ▲2.68%、
22位フィリピン▲2.26%、12位米国▲0.20%。


【展望】

スケジュールを見てみると・・・

 7日(月):米消費者信用残高
 8日(火):家計調査、中国貿易収支
 9日(水):景気動向指数、日中韓3カ国首脳会談、米生産者物価、マレーシア総選挙
10日(木):国際収支、景気ウォッチャー調査、都心オフィス空室率、中国李克強首相北海道訪問、米消費者物価、財政収支、英国金融政策、中国生産者・消費者物価
11日(金):マネーストック、オプションSQ、米輸出入物価、ミシガン大学消費者信頼感

日銀の試算は消費税に関して。
来年10月の消費税率10%への引き上げによる実質的家計負担は2兆円だという。
負担増は5兆円。
しかし軽減税率分が1兆円、教育無償化で1.4兆円、年金改定で0.6兆円。
合わせて3.5兆円の負担が軽減され都合2兆円になるという。
2014年の増税時の負担増は8兆円という試算もあった。
試算はいつも都合が良いものでもある。

過去10年の大型連休明け後の日経平均

日経平均    騰落幅(率)
17年5月8日 1万9895円70銭 450円 (2.31%)
16年5月6日 1万6106円72銭 ▲40円66銭(▲0.25%)
15年5月7日 1万9291円99銭   ▲239円64銭(▲1.22%)
14年5月7日 1万4033円45銭  ▲424円6銭(▲2.93%)
13年5月7日 1万4180円24銭 486円20銭 (3.55%)
12年5月7日 9119円14銭  ▲261円11銭(▲2.78%)
11年5月6日 9859円20銭  ▲145円 (▲1.44%)
10年5月6日 1万 695円69銭  ▲361円71銭(▲3.27%)
09年5月7日 9385円70銭 408円33銭 (4.54%)
08年5月7日 1万4102円48銭 53円22銭 (0.37%)
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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