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《マーケットストラテジーメモ》 3月第4週


【推移】

19日(月):週末のNY株式市場は堅調展開。「米政権発のニュースが静かだったことから市場では経済関連ユースに注目が集まった」。そんな面白いコメントが聞こえた。コーン、ティラーソンに続き、マクマスター国家安全舗装担当補佐官の更迭報道とめまぐるしいのは事実だ。
東京市場のメジャーSQにあたる「クワドルプル・ウィッチング」で先物オプションの期日。3市場の売買高は100億株近くまで増加した。週末の日経平均は反落。経済・景気というよりも日米で高まってきた政治的動きが市場の重荷という格好だ。相場テーマの主役はNYからワシントン、兜町から永田町と移行している。

日経平均株価は195円安の21480円と続落。一時300円安の場面もあった。東証1部の売買代金は2兆1678億円と今年最低を更新。アルテック、ソフトバンク、ファナック、アステラスが上昇。三菱UFJ、ソニー、物産、任天堂、安川電が下落。

20日(火):
週明けのNYダウは335ドル安と3日ぶりの大幅反落。下落幅は一時500ドルに迫る場面があった。背景はフェイスブックの大幅安。約5000万人分の会員情報がトランプ陣営に関与した英データ分析会社に不正に利用されていたことが判明。「広告規制が強化されるとの懸念が売りにつながった」と見方だ。

日経平均株価は99円安の21380円と3日続落。ただ引けにかけて下落幅は縮小した。東証一部の売買代金は2兆2559億円。東証一部値下がり銘柄数は1025、値上がりは947名柄。日本郵政、関電、三井住友トラストが上昇。資生堂、サイバーが、下落。

22日(木):
火曜のNY株式は小幅反発。原油先物相場が2%上昇してエネルギー銘柄が上昇。一方、フェイスブックの続落がマイナス材料となった。NYダウは一時200ドル超上昇し続伸していたがパウエル議長の会見後に下落に転じた。
2年債利回りは一時、2.366%と2008年9月以来の水準にまで上昇。その後2.308%に低下。10年債利回りも一時、2.936%と12日以来の高水準をつけた後、上げ幅を縮小して2.894%。利上げ見通しが今年あと2回となったことへの反応だ。
水曜日は、NYダウ工業株30種平均は前日比44ドル96セント安だった。

日経朝刊では「環境問題に挑むSDGs、日証協が実践宣言」の見出し。
資本市場で拡大するESG。これに加わるSDGs。これらの課題で株価が上昇することはないが、個別銘柄の下落の歯止めにはなろうか。

日経平均株価は211円高の21591円と4日ぶりの反発。個人の買いと機関投資家の買いが優勢となった。FOMC通過で様子見材料がなくなったとの見方もある。フ東証一部の売買代金は2兆6698億円。東証一部の値上がり銘柄数は1304銘柄、値下がりは689銘柄。小野薬、コマツが上昇。JT、ANAが下落。

23日(金):
水曜日のNYダウは3%近くの大幅安。下落幅は約6週間ぶりの大きさに拡大した。背景はトランプ大統領が最大600億ドル規模の対中関税措置に署名したこと。貿易戦争の拡大が懸念された。もっとも22日の署名予定は既に発表されており今更という違和感は残る。裁定買い残は479億円減の1兆5340億円、裁定売り残は821億円増の9894億円。日経平均株価は974円安の20617円と反落。後場は下落幅を拡大した。21000円割れは2017年10月以来5ヶ月ぶり。一時1000円超下落した場面もあった。東証一部の売買代金は3兆6039億円。東証一部の値下がり銘柄数は2042で全体の98%。値上がりは29銘柄。関電、JTが上昇。ファナック、ファーストリテが下落。

(2) 欧米動向
フェイスブック株は週初2日間で約9%下落。
2日間の下げとしては2016年2月以来の大きさとなった。
20日時点で上昇したアマゾンの時価総額は7680億ドル。
グーグルの持ち株会社アルファベットの時価総額(7620億ドル)を上回り第2位に浮上した。
昨年末比アマゾンは36%上昇。
20日時点で首位アップルとの差は約1200億ドル。
米財務省による財務省証券の発行が短期証券に集中。
「債券市場では大規模な供給が予想されている。
短期債を中心に債券市場への投資が手控えられているようにみえる」という声も聞こえる。
FOMCはFF金利の誘導目標を1.50~1.75%引き上げで着地。
声明は「景気見通しは最近数カ月間に底堅さを増した。
インフレは向こう数カ月間に上向き安定化する見通し」とした。
利上げ回数見通しは、来年が3回、2020年は2回。
経済成長率見通しは、今年が2.7%。
前回昨年12月時点の予想(2.5%)を上回った。
失業率見通しは年末までに3.8%、長期でも4.5%と、いずれも前回予想から改善。

(3)アジア・新興国動向

先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち22指数が下落。
上位1位マレーシア週間騰落率1.02% 、2位ロシア0.57%、3位ベトナム0.30%、4位ブラジル▲0.14%、5位トルコ▲0.52%。
下位25位米国▲5.67%、24位日本▲4.88% 、23位ドイツ▲4.06%、
22位香港▲3.79%、21位中国▲3.58%、20位フランス▲3.55%。

【展望】

スケジュールを見てみると・・・

26日(月):米シカゴ連銀全米活動指数、エジプト大統領選挙
27日(火):企業向けサービス指数、米CB消費者信頼感、ケーシ・シラー住宅指数
28日(水):米GDP確報値、中古住宅販売
29日(木):商業動態統計、東京ミッドタウン日比谷開業、米個人所得、シカゴ購買部協会景気指数、メキシコ、フィリピン、インド休場
30日(金):鉱工業生産、失業率・有効求人倍率、聖金曜日(復活祭前の金曜)

3月末における配当落ち額は160円程度と推計。
2000年度以降の3月末の日経平均配当落ち額としては過去最高水準になる見込み。
以下は日経平均配当落ち寄与額

8035 東エレク 電気機器 -12.0
9433 KDDI 情報・通信 -10.3
6954 ファナック 電気機器 -9.0
6971 京セラ 電気機器 -4.4
7203 トヨタ 輸送用機器 -4.0
7267 ホンダ 輸送用機器 -3.7
4503 アステラス 医薬品 -3.3
4502 武田 医薬品 -3.3
6988 日東電 化学 -3.0
9735 セコム サービス -2.9
4523 エーザイ 医薬品 -2.9
4063 信越化 化学 -2.8
7270 SUBARU 輸送用機器 -2.6
6762 TDK 電気機器 -2.6
9984 ソフトバンク 情報・通信 -2.6
6367 ダイキン 機械 -2.4
6902 デンソー 輸送用機器 -2.4
6724 エプソン 電気機器 -2.3
1925 ハウス 建設 -1.9
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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