
[寄り付きの概況]
30日の東京株式市場は売り買い交錯もやや売り優勢でスタート、寄り付きの日経平均株価は前日比46円51銭安の1万6690円98銭で始まった。
前日のNYダウが107ドル高と4日ぶり反発し、早期利上げ思惑への耐性を強めた動きをみせたが、一方で為替相場では1ドル=102円近辺のもみ合いと足もとはドル高・円安が一服しており、前日に日経平均が376円高と急伸した東京市場では利益確定売りにやや押される展開になっている。
週末に米8月の雇用統計発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑から模様眺めムードとなりやすい。ここ市場エネルギー不足が目立つが、購入枠を倍増させた日銀のETF買い発動の思惑もあり、下値に対しては底堅さを発揮しそうだ。
寄り付き時点で業種別では33業種中、海運、石油、ゴム製品など6業種程度が高く、値下がりで目立つのは情報通信、ガラス土石、陸運、卸売、その他製品など。
三菱重やゼオンが下げている。大東建やJR東海、通信のNTTやKDDIも安い。
TOPIXに組み入れられるLINEの動向には関心が高まる見通し。JPX日経400では、ダイフク、ルネサス、JAL、オリコなどに資金流入が見込まれている。
物色の流れとしては、自動車やハイテクセクターは引き続き注目されよう。ZMPフォーラムを控え、自動運転車関連への注目が高まりそうである。