
【10時の概況】
10時現在の日経平均株価は前週末比350円73銭高の1万6711.44円で推移している。
ここまでの高値圏でもみ合っている、買い一巡後は上値が重い。
外国為替市場で円相場が1ドル=102円16銭近辺まで下落したものの、その後は一段の円安に歯止めがかかっている。円安の勢いが鈍っているうえ、相場が戻ったところで利益確定の売りを出す投資家の動きも日経平均の上値を抑えている。1万6700円付近は累積売買代金が多く、「短期売買を手がける投資家の買い戻しと、戻り待ちの売りの綱引きになっている」との指摘があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も伸び悩んでいる。る。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4994億円、売買高は4億9576株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1595と全体の約81%を占めた。値下がりは294、変わらずは75だった。
業種別では33業種中31業種が上昇し、下落は小売、食料の2業種のみ。値上がり率1位は保険で、以下、海運、ガラス・土石、輸送用機器、証券・商品、その他金融と続いている。
日経平均プラス寄与度トップはファナックで、日経平均を23.07円押し上げている。次いでファストリが19.22円、ソフトバンクが14.65円、TDKが13.46円と続く。
マイナス寄与度は1.12円の押し下げでイオンがトップ。以下、明治HDが1円、コナミHDが0.77円、ファミリーMが0.77円と続いている。

個別では、工場の自動化など生産効率改善につながるシステムを販売すると伝わったファナックが上昇。第一生命が上げ幅を広げ、日立国際は年初来高値をつけた。
半面、明治HDが下落した。ファミリーMが下げている。キリンHDも売りが目立つ。
東証2部株価指数は反発している。シャープと安川情報が上げ、象印とC&Rが下げている。
マザーズ指数は伸び悩む格好。
225先物は三菱・ソジェン・GS・アムロが買い越し。
JP・HSBC・バークレイズ・東海東京・クレディ・モルスタが売り越し。
TOPIX先物はHSBC・メリル・クレディ・日興・野村が買い越し。
バークレイズ・ソジェン・JP・GSが売り越し。
外資系等は前田建(1824)、森乳(2264)に注目。
テクニカル的には神奈交(9081)が動兆。