
【前引け概況】
26日午前の日経平均株価は続落し、前日比107円95銭安の1万6448円00銭で前場を終えた。
前日の欧米株式市場が総じて軟調だったこともあって、東京市場でも主力株中心に買いが手控えられた。
日本時間今晩に予定されるイエレンFRB議長のジャクソンホール経済シンポジウムでの講演を前に、薄商いのなかで持ち高調整の売りなどが重荷となって前日に続き下値模索の展開に。日経平均株価は一時180円強の下げで1万6400円台を割り込む場面もあった。ただ、日銀のETF買いへの思惑から下値では押し目買いや買い戻しが入り、前場終盤になって下げ渋っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
株価指数の構成銘柄変更に伴う需給悪化懸念が重荷との指摘もある。ファミリーMの日経平均の構成銘柄採用に伴い、同指数との連動を目指すファンドなどはファミリーMを組み入れる一方でファミリーM以外の構成銘柄を売る必要が生じる。大引けにかけての荒い値動きに警戒する声があった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で7619億円、売買高は6億4323万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1406と、全体の約71%を占めた。値上がりは430、変わらずは131銘柄だった。

個別では、自動車のトヨタやホンダは下落し、医薬品の小野薬と塩野義が下げた。保険のMS&ADと東京海上の下げも目立った。
エンジン不具合で国内線の一部を長期間欠航すると発表したANAHDは下落し、前社長が保有株を売却すると発表したクックパッドが下げた。セブン&アイ・ホールディングス、ニトリホールディングスなども値を下げた。ダイキン工業、ブイ・テクノロジー<なども安い。
一方、鉄鋼の新日鉄住金とJFEなど鉄鋼株や大阪チタニウムテクノロジーズなど非鉄株の上昇が目立っている。自社株買いを発表した花王が上げた。
信越化学工業も高い。ピーシーデポコーポレーションは6日ぶりに反発した。
東証2部株価指数は反落した。前引けの2部指数は、前日比11.04ポイント安の4317.42となった。
個別銘柄ではアートSHD、RVH、三社電機製作所、システムソフト、シャープ、アートSHDが売られた。一方、ゼニス羽田、イトーヨーギョー、ウイルコHD、アオイ電子、朝日インテクとラオックスは上げた。
【市況】日経ジャスダック平均株価 小幅反落

日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。前引けは前日比1円60銭安い2455円75銭となった。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、新興市場でも様子見姿勢が強まり軟調な展開となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で179億円、売買高は5066万株。
個別銘柄では北川精機、nms、FVC、アイビー、シライ電子やソフトフロントが下落した。半面、タツモやアストマクス、夢真HD、シダー、アルトナー、セレスポは上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は反落。

東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比8.22ポイント安い901.53だった。
個別銘柄ではEガーディアン、メドレック、ALBERT、大泉製、そーせいやサイバダインが下落した。一方で、エナリスやモブキャス、リファインV、ソーシャルワイヤ、UMN、アクセルMは上昇した。