
【大引け概況】
25日の日経平均株価は反落し、前日比41円35銭安の1万6555円95銭で終えた。
26日に予定されている米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の講演内容を確認したいとの雰囲気が強く、持ち高調整や利益確定を目的とした売りが優勢だった。前日の米株式相場の下落が主力株への売りを促したほか、商品相場の調整を受けた資源関連株の下落も重荷になった。
日銀による株価指数連動型上場投資信託(ETF)買いの観測から、東証前引け後に日経平均先物9月物などが上げ幅を拡大し、後場寄り直後の日経平均は値がさ株主導で上げに転じる場面があった。
ただ、午後1時以降は、手掛かり材料難で方向感に乏しいなか、再び小口の売りが先行し小安い水準での推移となった。
JPX日経インデックス400は反落し、終値は前日比20.37ポイント安の1万1719.50だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、終値は同2.44ポイント安の1304.27だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆7121億円と、4日連続で活況の目安となる2兆円を下回った。売買高は13億4919万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は889、値上がりは916、変わらずは168だった。

個別銘柄では、住友鉱やDOWA、国際石開帝石、住友金属鉱山など資源関連が安い。株式の売り出しを発表したリクルートは需給悪化懸念から売られた。アステラスや塩野義、小野薬品工業など医薬品株の下げが目立つ。KDDI、LINE、資生堂、ライオン、東邦亜鉛も売られた。
一方、24日に低温下で駆動する全固体リチウムイオン電池の試作に成功したと発表したオハラが、前日のストップ高に続いてきょうも大商い。MS&ADや東京海上など保険株が上昇した。ソフトバンクは売買を伴って上昇した。このほか、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、村田製作所、協和エクシオ、SCREENホールディングス、ハピネットも買われた。
東証2部株価指数は続伸した。大引けの2部指数は、前日比14.53ポイント高の4328.46となった。
個別銘柄ではジー・スリーHDカーチスHD、ゼニス羽田、トーヨーアサノが買われた。フライト、三住道路、RVH、アートSHDやMCJが下げた
【市況】日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸、上値は重い

日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸した。終値は前日比15銭高い2457円35銭だった。個人投資家の様子見ムードの強さは変わらず、午後に入ると上昇していた銘柄には売りが優勢となる場面もあった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で418億円と7月25日以来の水準に膨らんだ。売買高は1471万株と、英国の欧州連合(EU)離脱が決定した6月24日以来2カ月ぶりの高水準に達した。個別銘柄では売買高が全市場の2位に膨らんだシライ電子や、ソフトフロンHD、平田機工、夢テクノロジー、システム情報が上昇した。半面、日本興業、アプライド、ガーラ、北川精機やFVC、極楽湯は下落した。
【市況】東証マザーズ指数は3日ぶり反落

東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比4.98ポイント安い909.75だった。
個別銘柄ではGNI、ビリングシス、アライドアーキ、そーせい、JIGSAW、メドレックスが下落した。半面、カヤックがストップ高。モブキャスやサイバダイン、イーガーディ、キャリア、オークファン、インベスターズCが上昇した。