
【前引け概況】
25日午前の日経平均株価は小幅に反落した。前日比42円19銭安の1万6555円11銭だった。
現地26日のジャクソンホール会議での、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいとする手控え姿勢が続いている。様子見気分が強いなかで、日経平均株価は小幅安水準での値動きとなっている。
外国為替市場で円相場が1ドル=100円台半ばに下落している。円高基調の一服を受け、トヨタなど輸出関連銘柄の下げ幅も限定的だった。安値圏では、売り方による買い戻しも入り、下値を支えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅安となった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で6502億円だった。売買高は5億3897万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1001と全体の約5割を占めた。値上がりは770、変わらずは198だった。

個別銘柄では、任天堂が小幅に下落し、株式売り出しに伴う需給悪化懸念からリクルートが下げた。KDDI、LINE、資生堂も売られている。国際石開帝石や住友鉱など資源株の一角も安い。小野薬品工業、アステラスやエーザイなど医薬株の下げが目立つ。
一方、24日に低温下で駆動する全固体リチウムイオン電池の試作に成功したと発表したオハラが堅調このほか、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、村田製作所、TDK、協和エクシオも買われている。半導体関連の東エレクやアドテスト、SCREENホールディングスが上げた。ソフトバンクも買われた。
東証2部株価指数は続伸した。前引けの2部指数は、前日比15.45ポイント高の4329.38となった。
個別銘柄ではジースリーHD、カーチスHD、C&R社、朝日インテクが買われた。半面、アートSHDやMCJ、イトーヨーギョー、フライトが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均株価 4日続伸

日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。前引けは前日比2円93銭高い2460円13銭となった。
東証1部の大型株は徐々に利益確定売りに押され、個人投資家も積極的な売買は見送ったが、新興企業向け株式市場では直近で材料の出た銘柄の上昇などが支えとなった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で246億円、売買高は7380万株。
個別銘柄ではシライ電子、DWTI、ソフトフロントHD、平田機工、ユニバーサルが上昇した。半面、ガーラ、日本興業、日本ラッドやタツモ、マクドナルドが下落した。
【市況】東証マザーズ指数は小反落。

東証マザーズ指数は小反落した。前引けは前日比0.24ポイント安い914.49だった。
個別銘柄ではメタップス、GNI、ハウスドゥ、ALBERT、そーせい、メドレックス、JIG-SAWが下落した。
一方で、カヤックがストップ高。リファインバース、ミクシィやサイバダイン、インベスCは上昇した。