【オープニングコメント】
25日の東京株式市場は、もみ合い展開となりそう。手掛かり材料難に乏しいことから、足元で日経平均の日中高値は1万6600円台の半ばで抑えられる格好が続いている。
日経平均株価の予想レンジは、1万6400円-1万6700円を想定する。
出来高や売買代金も低水準にあることから、こう着感が強まるだろう。
やや売り優勢の主力株が散見されそうだが、日銀によるETFへの買い期待から底堅い展開が予想される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=100円台の半ばで推移。直近でドル・円相場は落ち着いた動きをみせているものの、為替相場にらみの神経質な展開となることも想定される。
新興市場などの小型株も比較的しっかりだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1410万株、買い800万株で、差し引き610万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、薬品、サービス、食品、機械、化学、自動車など。買いセクターに、保険、非鉄、小売、薬品、情報通信、自動車部品、電機、通信、金属、陸運、ゴム、REITなど。
【好材料銘柄】
■ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765>
発行済み株式数の10%にあたる1億0578万9240株の自社株を消却する。消却予定日は9月2日。
■ジー・スリーホールディングス <3647>
未着工太陽光発電所の買取事業を開始。国内全地域で発電所規模100MW、買収総額30億円を予定する。
■クリーク・アンド・リバー社 <4763>
東証が31日付で市場1部に指定替えする。
■カーチスホールディングス <7602>
発行済み株式数(自社株を除く)の11.04%にあたる240万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月25日から17年3月24日まで。
■アールビバン <7523>
リゾート事業の子会社合併を記念して株主優待を実施。16年9月末時点に100株以上を保有する株主を対象に、「タラサ志摩ホテル&リゾート」の宿泊優待券1枚を贈呈。
【予定】
25(木)
【国内】
7月企業向けサービス価格指数(8:50)
《決算発表》
アインホールディングス
【海外】
独8月Ifo景況感指数(17:00)
米7月耐久財受注(21:30)
米8月カンザスシティ連銀製造業活動(8/26 00:00)
米カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール会合(~8/27)
米7年国債入札
《米決算発表》
ティファニー、パターソン・カンパニーズ、ダラー・ツリー、オートデスク、メドトロニック、ダラー・ゼネラル
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【市況】ダウは65ドル安。原油安を嫌気、売買手控えの地合い

【NY概況】
24日のNYダウ平均は反落した。終値は前日比65ドル82セント安の1万8481ドル48セントとなった。
7月中古住宅販売件数が予想を下振れたことが嫌気されたが、昨日の堅調な7月新築住宅販売件数が引き続き好感されたほか、明日から開催される金融・経済シンポジウムでのイエレン議長の講演内容を見極めたいとの思惑から、朝方は小動きで始まった。
その後は原油相場の下落を受けて、下げ幅を拡大する展開となった。
新規の売買材料に乏しく利益を確定する売りや持ち高調整の相場展開だった
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落。終値は同42.383ポイント安の5217.695ポイントとなった。
セクター別では、銀行や食品・生活必需品小売が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやヘルスケア機器・サービスが下落した。
アパレルのエクスプレス(EXPR)は通期の業績見通しを引き下げ、大幅下落。
ウエアラブル端末のフィットビットも小安く引けた。企業秘密を不当に取得したと同業から提訴されていた案件について、米国際貿易委員会(ITC)が違法性がなかったと判断。朝方は買いが先行したものの、相場全体の地合い悪化から買い一巡後に売られた。
製薬のマイラン(MYL)は急性アレルギー反応の補助治療薬「エピペン」の薬価引き上げについて米上院司法委員会から説明を求められていることが明らかとなり、軟調推移。製薬のファイザー(PFE)は英の同業アストラゼネカから抗生物質事業の一部を15億ドルで買収することで合意し、売られた。
一方、スポーツ用品のナイキや石油のシェブロン、エクソンモービル、小売りのウォルマート・ストアーズは上げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
18,481.48 -65.82
S&P500種
2,175.44 -11.46
ナスダック
5,217.695 -42.383
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小動き。9月物は前日比変わらずの1万6540円で取引を終えた。24日の大阪取引所の終値と同じだった。
26日にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、利上げのタイミングを見極めたいとの向きが多く、取引手控えムードが広がった。この日の9月物高値は1万6630円、安値は1万6505円だった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 16540 ( 0 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 16540 ( 0 )
( )は大阪取引所終値比
【24日の欧州株式市場】
イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6835.78(-32.73)
ロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は反落。前日終値に比べ32.73ポイント安の6835.78で引けた。鉱業株中心に構成銘柄の約6割が下落した。
ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 10622.97(+30.09)
フランクフルト株式市場で、ドイツ株式指数(DAX)は続伸。終値は前日比30.09ポイント(0.28%)高の10622.97だった。
コメルツ銀行とドイツ銀行、航空のルフトハンザは上昇。一方で、不動産のボノビアとドイツ取引所は下落した。
フランス・パリ株価指数
CAC40 4435.47(+14.02)