
【前引け概況】
24日午前の日経平均株価は反発した。午前の終値は前日比83円02銭高の1万6580円38銭だった。
前日の欧米株市場の上昇や原油市況の反発、為替の円高一服などを背景に買い優勢の地合いとなった。
円相場が一時100円台半ばに下落したことで買い安心感が広がり、トヨタやパナソニックなど主力の輸出関連株に買いが入った。半導体製造装置の受注好調を示す指標を受けて東エレクなど関連銘柄が買われたことも指数を押し上げた。上げ幅は150円まで広がる場面があったが、買い一巡後は様子見姿勢が強まり上値は重かった。
半面、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の講演を26日に控え、戻りを試す勢いは乏しかった。
JPX日経インデックス400も反発し、前日比63.35ポイント(0.54%)高の1万1728.20で終えた。TOPIXも反発した。業種別TOPIXは33業種中26業種が上昇した。「輸送用機器」や「金属製品」「非鉄金属」など景気動向に敏感に反応しやすい業種の上昇が目立った。一方、「水産・農林業」や「小売業」「食料品」など内需関連が下落した。
前引けの東証1部の売買代金は7377億円、売買高は6億4042万株、東証1部の値上がり銘柄数は1222、値下がりは595、変わらずは149だった。

個別ではソフトバンクグループが国内外証券会社の目標株価引き上げの動きなどを背景に上昇、日産自やマツダなど自動車株が軒並み買われた。三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなど銀行株も上げ、ファミリーM、ソニー、東電HDが高い。ブリヂストン、東芝、NTTも上昇した。
SCREENホールディングス、ブラザー工業が大きく買われ、大平洋金属も物色人気となった。
半面、任天堂が商いを伴って下げ、ファストリ、小野薬が安い。8月既存店売上高が低調だったしまむらは急落。同様に既存店伸び率が鈍化したニトリホールディングスしまむらが急落し、トクヤマ、NTTドコモも下げた。ここ急落が続いていたピーシーデポコーポレーションも下げ止まらない状況だ。
東証2部株価指数も反発。前引けの2部指数は、前日比12.45ポイント高の4306.00となった。個別銘柄では三住道路が一時ストップ高。工藤建設、フライト、那須鉄、朝日インテク、シャープが上げた。半面、ゼニス羽田、象印、ジー・スリーHD、KIHD、アイレップ、ASTIが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均株価続伸も上値は重い

日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。前引けは前日に比べ3円40銭高い2452円85銭となった。
前日の欧米株式相場の上昇を受け、投資家心理が改善した。日経平均株価が上昇し、新興企業向け株式市場でも買いが優勢になった。ただ、大型株の伸び悩みにつれて利益確定を目的とした売りも出て、上値は重かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で220億円、売買高は7889万株。シライ電子や極楽湯、北川精機が上昇した。半面、ユニバーサルやガーラが下落した。
個別銘柄では北川精機がストップ高。ジオネクスト、日本興業は一時ストップ高と値を飛ばし、タツモ、シライ電子、日本ラッド、nmsも値上がり率上位に買われた。半面、ユニバーサル、アストマックス、DAC、やまみは値下がり率上位に売られた。
【市況】東証マザーズ指数は続伸

東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比0.24ポイント高い910.34だった。
個別銘柄ではALBERTが一時ストップ高。ビリングシス、メタップス、イグニス、そーせいやモブキャス、メタップスが上昇した。
一方、メドレックが一時ストップ安。イーガーディやサイバダインINSPEC、テラスカイ、モバファク、キャリアは下落した。