【オープニングコメント】
24日の東京株式市場は、方向感が出づらい展開か。
米国株式が堅調な展開だったことから、買いが先行するとみられるが、買い手掛かりに乏しく、上値は限定的となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、1万6400円-1万6700円を想定する。
シカゴ日経225先物は円建てが大証日中終値と比べて30円高の1万6540円、ドル建てが45円高の16555円で取引を終えた。
週末のイエレンFEB議長講演を前に様子見姿勢の強い地合いは続いている。きのうが弱かった分、一定の反発は期待でき、1万6500円台近辺で落ち着いた推移が続くと予想する。
為替相場は、ドル・円が1ドル=100円台の前半で推移している。
ドル・円相場は、23日に一時99円台を付ける場面がみられたこともあり、為替動向に対し神経質な展開が続くとみられる。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1050万株、買い1260万株で、差し引き210万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、通信、電機、銀行、証券、食品、不動産、情報通信、精密など。買いセクターに、保険、陸運、小売、化学、商社、電機、自動車など。
【好材料銘柄】
■イグニス <3689>
世界初となるスマホ連動型カーテン自動開閉機を開発したロビットと資本業務提携。提携を通じてIoT領域への進出を図る。
■セレス <3696>
国内最大級のポイントサイト「モッピー」が「nanaco ポイント」へのポイント交換を開始。
■アイビーシー <3920> ]
クラウド管理サービスを手掛けるスカイアーチネットワークスと協業開始。スカイアーチネットワークスの「マネージドサービス」契約者に、同社が提供する性能監視ソフトを活用したシステム性能分析サービスを提供する。
■Aiming <3911>
マーベラス <7844> と共同開発したスマートフォン向けRPG「剣と魔法のログレス いにしえの女神」が国内累計800万ダウンロードを突破。
【予定】
24(水)
【国内】
8月の月例経済報告
6月景気動向指数改定値(14:00)
【海外】
米6月FHFA住宅価格指数(22:00)
米7月中古住宅販売件数(23:00)
米5年国債入札
《米決算発表》
HP、PVHコープ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【市況】ダウは17ドル高、住宅など指標改善、原油高を好感

【NY概況】
23日のNYダウ平均は3営業日ぶりに小反発し、前日比17ドル88セント高の1万8547ドル30セントで終えた。
欧州株が全面高となったほか、7月新築住宅販売件数が予想を上回る内容となり、買いが先行。小売企業の好決算や原油相場の上昇も好感された。
クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや建機のキャタピラー、製薬のファイザーを始め幅広い銘柄に買いが入り、相場を押し上げた。朝方には上げ幅が一時100ドルを超えたが、引けにかけて上げ幅を縮小する展開となった
国内外で良好な経済指標が相次ぎ、投資家心理が上向いた。一方、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長による26日の講演を見極めたい雰囲気も根強く、朝高後は伸び悩む場面が目立った。
米国では7月の新築住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)が前月比12.4%増と市場予想に反し前月から急増した。2007年10月以来の水準を回復し、米景気の基調に安心感が広がった。
ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比15.475ポイント高い5260.078で終えた。
セクター別では、耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・生活必需品小売や公益事業が下落した。
家電量販店のベストバイ(BBY)は決算内容が好感され、大幅上昇。住宅建設のトール・ブラザーズ(TOL)も決算が大幅増益となり、堅調推移。自動車部品メーカーのデルファイ・オートモーティブ(DLPH)とモービルアイ(MBLY)は自動運転システムの共同開発を発表し、ともに買われた。
朝方発表した四半期決算で1株利益が市場予想を上回った家電量販店のベストバイも急伸して終えた。
一方、後発薬のマイランは大幅安。急性アレルギーのアナフィラキシー補助治療剤「エピペン」について、アイオワ州の上院司法委員会が値上げについて説明するよう正式に要請したと伝わったのが売り材料視された。
テキサス拠点のレストランチェーン、ゾーイズ・キッチンは急落した。前日夕に16年12月期の既存店売上高の見通しを下方修正し、嫌気された。
小売りのウォルマート・ストアーズ、航空機のボーイング、航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズなども安い。
NYダウ工業株30種(ドル)
18,547.30 +17.88
S&P500種
2,186.90 +4.26
ナスダック
5,260.078 +15.475
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小安く終えた。9月物は前日比5円安の1万6540円で取引を終えた。23日の大阪取引所の終値は30円上回った。
朝方は米株高を受けて買いが優勢だったが、米株が伸び悩むにつれて値を消した。26日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、市場には模様眺め気分が強い。
この日の9月物安値は1万6430円、高値は1万6640円だった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
16540 ( +30 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
16555 ( +45 )
( )は大阪取引所終値比
【23日の欧州株式市場】
イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6868.51(+39.97)
FTSE100種総合株価指数は反発。前日終値に比べ39.97ポイント高の6868.51で引けた。銀行株と鉱業株が指数の上げに貢献するなか、構成銘柄の約8割が上昇した。
ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 10592.88(+98.53)
ドイツ株式指数(DAX)は反発。終値は前日比98.53ポイント(0.94%)高の10592.88だった。欧州各国株式相場が上昇した。
ドイツ銀行とコメルツ銀行の上げが目立った。工業用ガスのリンデは、アナリストによる株価目標引き上げが好感され買われた。下落したのは、アナリストが株価目標を引き下げたドイツテレコムだけだった。
フランス・パリ株価指数
CAC40 4421.45(+31.51)