
【前引け概況】
22日午前の日経平均株価は小幅に続伸した。前引けは前週末比38円93銭高の1万6584円75銭だった。
売り買い交錯のなかでやや買い優勢となっている。前週末の欧米株市場は総じて軟調だったものの、外国為替市場で1ドル=100円台後半の推移と円高局面が一服していることから、売り圧力は弱い。
国内外の投資家が一方的に持ち高を傾ける動きは限られ、株価指数先物への小口の売りをきっかけに日経平均は下げに転じる場面もあるなど、上値の重い展開が続いた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ小幅に続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で7514億円、売買高は6億8686万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1254、値下がりは568、変わらずは149だった。

個別物色ではトヨタなどの輸出株の一角が円安傾向を手掛かりに上昇したほか、前週にかけて売りが続いていた内需関連株にも買い戻しが入った。
任天堂やソフトバンクが買われた。大手銀行がシンガポールでフィンテックを活用した金融システムの共同開発に乗り出すと伝わり、さくらネット、マネーパートナーズグループなどのフィンテック関連に買いが入った。お盆休み期間の新幹線や特急列車の利用状況が好調だったと伝わったJR東日本が高い。
半面、19日に公募増資などで167億円を調達すると発表した日水が安い。米半導体会社を買収する方向で最終調整に入ったと伝わったルネサスも朝高後売りに押された。キーエンスが売られ、ファナック<も冴えない。
東証2部指数は小幅に反落した。前引けの2部指数は、前週末比1.87ポイント安の4291.35となった。
個別銘柄ではジースリーHD、アサヒ衛陶、ハイレックス、RVHやヨネックスが下落し、イトーヨーギョーが一時ストップ高。FUJIKO、ゼニス羽田、ゼニス羽田、アートSHD、朝日インテクが上げた。
【市況】日経ジャスダック平均5営業日ぶり反発、買いが優勢

日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反発した。前引けは前週末比4円32銭高い2442円29銭となった。日経平均株価の上昇で投資家心理が改善し、新興企業向け市場でも買いが優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で133億円、売買高は5484万株。
個別銘柄ではACKG、アイレックス、日本ラッド、今期業績のV字回復見通しを発表した北川精機や株主優待を導入したヒロセ通商が上昇し、FVCも買われた。
半面、アストマックス、ヒューマンHD、エスプール、エンジャパンや平田機工が下落した。
【市況】東証マザーズ指数は続落

東証マザーズ指数は反落した。前引けは同9.35ポイント安い904.12だった。
時価総額の大きいサイバダインやミクシィ、そーせいが軒並み下落し、指数を押し下げた。個別銘柄ではメドレックがストップ安。キャリア、エボラブルアジア、エクストリームが売られた。半面、モブキャスやインフォテリ、インスペック、AWSHD、メタップスは上昇した。