
【10時の概況】
10時時点の日経平均は前日比18円10銭円高の1万6563円92銭で推移している。
寄り付きの日経平均株価は続伸して始まった。
前週末比53円44銭高の1万6599円26銭で始まり、上げ幅を80円超に広げる場面があった。
目立った材料に欠けるなか、日経平均は前日終値水準で取引。
相場全体の目新しい材料は欠けるとの見方が多い。内外投資家が持ち高を大きく傾ける動きは限られ、日経平均は朝高後、徐々に上げ幅を縮めている。
外国為替市場で円相場が1ドル=100円台後半まで円安・ドル高に振れ、企業の輸出採算が悪化するとの懸念がいったん後退した。トヨタなど輸出関連の一角が上昇したほか、食品株の一角などにも買い戻しが入っている。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ小幅続伸で始まった。
業種別では33業種中20業種が値上がり。1位は陸運で、以下、その他製品、建設、小売と続く。値下がり上位には水産・農林、鉱業、鉄鋼が並んでいる。
米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長が21日、米コロラド州の講演で「物価・雇用とも改善し、FRBの目標に近づいている」と発言した。年内の利上げ可能性を示唆したとの受け止めから、円売り・ドル買いにつながった。
日経平均プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を8.32円押し上げている。次いでダイキンが3.83円、ホンダが3.59円、東エレクが3.16円と続く。
マイナス寄与度は7.81円の押し下げで京セラがトップ。以下、ファナックが6.84円、NTTデータが2.73円、日東電が2.66円と続いている。

米半導体のインターシルを買収する方向で最終交渉に入ったと伝わったルネサスが高い。2016年3~8月期の連結営業利益が前年同期比12%増の180億円になりそうだと伝わった良品計画も買われた。半面、19日に16年10月期の業績見通しを引き下げたイハラケミが売りに押された。19日に54年ぶりに公募増資などで最大で167億円を調達すると発表した日水が安い。
マザーズ指数はマイナス圏とさえない。
225先物はGS・メリル・野村・三菱・JPが買い越し。
クレディ・ナティクス・アムロ・UBS・バークレイズ・ドイツが売り越し。
TOPIX先物はクレディ・メリル・ドイツ・野村・パリバが買い越し。
UBS・大和・JP・GS・みずほ・アムロが売り越し。
テクニカル的にはSUMCO(3436)、中越パ(3877)、パカライ(4095)、応化工(4186)、三菱ケミ(4188)、メック(4971)、山特鋼(5481)、日立金(5486)、住友重(6302)、タムラ(6768)、アドバンテ(6857)、ニチコン(6996)、ホンダ(7267)、KIMOTO(7908)、海上(8766)が動兆。