
【前引け概況】
19日午前の日経平均株価は小幅に続落した。前日比11円34銭安の1万6474円67銭で前場を終えた。
前日の米株高を好感して朝方は買いが先行した。国際原油相場の上昇や為替市場の円高一服を背景に商社株や自動車株が買われたが、物色の裾野は広がらなかった
徐々に上値の重さが意識され、戻り待ちの売りが増えた。1ドル=100円前後でもみ合うドル円相場を横目に、円高警戒モードで上値は重かった。
また、「前場が高ければ日銀による上場投資信託(ETF)買いが期待できない」との見方も浮上し、個人投資家の手じまい売りを誘った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に続落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9293億円だった。売買高は8億1070万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は952と、全体の48%を占めた。値上がりは830、変わらずは189銘柄だった。

個別では、KDDIやNTTが下落した。花王やアステラス、参天製薬、中外製薬など医薬品株が売られた。JR東日本やJALも安い。任天堂は下げた。ファミリーマートも軟調。フュージョンパートナー、ピーシーデポコーポレーションが急落した
一方、三菱UFJや三井住友FGが上昇した。資源関連の国際石開帝石や三菱商、三井物が高い。新日鉄住金やJFEが上げた。トヨタやマツダが買われた。ファーストリテイリングも買いが優勢だった。富士通が急騰、SUMCOも値を飛ばした。三菱ケミカルホールディングスも買われた。
東証2部株価指数は小幅に続落した。前引けの2部指数は、前日比3.18ポイントや巣の4284.53となった。
個別銘柄ではFUJIKO、フライト、朝日インテクやアサヒ陶が下落した。半面、ゼニス羽田やシャープ、KIHD、ASTI、キーウェアが上昇した。
【市況】日経ジャスダック平均小幅続落、北川精機などが売られる

日経ジャスダック平均株価は小幅に続落した。前引けは前日比6円60銭安の2435円27銭だった。新たな手掛かりに乏しく積極的な買いが見送られた。日経平均が前引け前に下げに転じると、新興市場でも投資家心理が弱気に傾き売りに押された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で113億円、売買高は3355万株だった。個別銘柄では北川精機、アストマクス、極楽湯、エンジャパンが下げた。半面、UTグループ、平田機工、フェローテック、カルナバイオが上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は小幅続落、総医研などが売られる

東証マザーズ指数も小幅に続落した。指数への影響度が大きいそーせいが下げた。午前に、空売りを専門とする米調査会社シトロン・リサーチのリポートに対する見解を公表したサイバダインは急伸する場面があったが、前引けにかけて売りに押された。総医研、Trends、モブキャスト、BEENOSも安い。
一方、前日に株式分割を発表したAWSHD、キャリアがストップ高。INSPEC、Eガーディアン、ドリコム、ミクシィ、インフォテリも上げた。