<兜町カタリスト>
「自滅した相場」
NY株式市場は小幅続伸。
原油価格の上昇を好感したとの解釈。
「下げる理由がないため、現在の水準を維持し、ゆっくりと上昇している」という楽観論も台頭し始めた。
個別では通期利益予想を引き上げたウォルマート・ストアーズが上昇。
1年2カ月ぶりの高値を付けた。
一方、人員削減の発表が嫌気されたシスコシステムズが下落。
昨日の前引けにかけて日経平均が約150円下げ渋ったのは日銀ETF買いへの期待感。
しかし出動なしで「マーケットは不貞腐れた」との声もある。
しかも政府・日銀が市場動向についての緊急会議を 開催。
「特に何も決まらなかった」ことから大引けにかけて下げ幅を拡大した。
為替の99円台という円高傾向もあったがマーケット心理を読めない当局の対応で自滅したとの印象だ。
日経平均株価は25日移動平均線を割り込みマイナス0.46%のかい離となった。
空売り比率も44.2%まで上昇。
日経VIも22%台まで上昇した。
今週は2回も後場に急落。
先週のスタートは16462円。
先週の上昇分はほぼ帳消しとなった。
下には26週線(16421円)が控えている。
過去3カ月にドル円が100円を割り込んだのは3回。
日経平均は6月24日が14952円、7月8日が15106円、8月16日が16596円。
下値を切り上げてはいる。
シカゴ225先物終値は16535円。
大証夜間取引終値は16550円。
週末ながら8月22日大幅高の特異常のアノマリーを前に結構シッカリの展開に期待したい日。
スケジュールを見てみると・・・。
22日(月):コンビニ売上高
23日(火):米新築住宅販売、BBレシオ
24日(水):米中古住宅販売
25日(木):企業向けサービス価格指数、米耐久財受注、独IFO景況感
26日(金):米GDP改定値、英GDP改定値、ジャクソンホールでイエレン議長講演
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グリーンペプタイド(4594)・・・動兆
グリーンペプタイドに注目する。
同社は久留米大学発の創薬ベンチャー。
テーラーメイドのがん免疫治療用ペプチドワクチンを開発
がんペプチドワクチンITK1が欧州特許庁から特許査定を受けており好感。
治験負担等は重いが第1四半期の赤字幅は縮小。
(兜町カタリスト櫻井)