
【前引け概況】
18日午前の日経平均株価は小幅に反落した。午前の終値は31円03)安の1万6714円61銭だった。
ドル円相場は17日に公表されたFOMC議事要旨の内容を受け、米利上げペースが緩やかになるとの見方が、ドル売り・円買いの動きを加速させた。1ドル=99円台後半まで円高が進み、輸出関連銘柄の一部が売られた。
投資家が投資資金を内需株から外需株に移す動きを見せ、医薬品株や情報通信株が下げた。下値圏では日銀による上場投資信託(ETF)購入を巡る思惑から買いも入り、前引けにかけて下げ幅を縮めた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
業種別TOPIXでは、「医薬品」や「電気・ガス業」が下げた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9341億円、売買高は8億992万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1150と全体の58%を占めた。値上がりは653、変わらずは170だった。

個別では、ソフトバンクやNTT、KDDIが下げた。武田やアステラスの下げも目立つ。サッポロHDは年初来安値をつけた。
円高を嫌気して竹内製作所売られ、ホシザキは大幅安、オリンパスも安い。
一方、DOWAや国際石開帝石など鉱業株は高い。任天堂が高くソニーも買われた。森永は一時年初来高値をつけた。日本写真印刷、ミツミ電機などが値を飛ばした。投資ファンドへの売却発表を受け、さが美が急動意している。
東証2部株価指数は反落した。前引けの2部指数は、前日比27.9ポイント安の4327.42となった。
個別銘柄では、フライト、アイレップ、昭和HD、シャープ、朝日インテクが売られた。一方、日伸銅、フュートレック、アサヒ衛陶、セントケアHD、MCJが上げた。
【市況】日経ジャスダック平均、続落

日経ジャスダック平均株価は3日続落した。
午前終値は前日比5円92銭安い2449円27銭となった。米国の利上げ観測後退で為替相場が円高・ドル安に振れ、新興企業向け株式市場でも投資家心理の悪化による売りが優勢だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で140億円、売買高は3537万株だった。
個別銘柄では北川精機、極楽湯、マクドナルド、アストマクス、サニーサイド、フェローテックが下落した。半面、ネクスウェア、チャームケア、エンジャパン、カルナバイオ、フルヤ金属が上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は続落

東証マザーズ指数は続落した。午前終値は前日比10.98ポイント安い918.81だった。
個別銘柄では総医研、シンプロメンテ、そーせい、サイバダイン、エナリスが下落した。一方で、INSPEC、BEENOS、モブキャス、モバファク、DMPは上昇した。