
【10時の概況】
18日10時現在の日経平均株価は前日比85円69銭安の1万6659円95銭で推移している
日銀が株価指数連動型上場投資信託(ETF)を買い入れるとの思惑が相場を下支えしている。輸出関連株などが買い戻しで下げ幅を縮小している。
外国為替市場では円相場が1ドル=99円台に上昇している。米連邦準備理事会(FRB)が17日に発表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、大半の委員が追加利上げ決定前に「さらにデータを得るのが賢明」と指摘していた。FRBは利上げを急がないとの見方が再び浮上している。
市場では、円高・ドル安につながり日本株の重荷になる半面、「先進国で緩和的な金融環境が続くため、株式は売りづらい」との指摘もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を縮めている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5895億円、売買高は5億1862万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1291と全体の65%を占めた。値上がりは545、変わらずは137だった。
業種別では33業種中6業種が値上がり。1位は保険で、以下、銀行、鉱業、パルプ・紙と続く。値下がり上位には情報・通信、医薬品、電気・ガスが並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は27.66円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、KDDIが7.03円、オリンパスが6.64円、京セラ が4.3円と続いている。
プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を19.53円押し上げている。次いで東エレクが8.36円、ファナックが4.49円、ソニー が1.60円と続く。

個別では、三井住友FGや三菱UFJが上げに転じた。トヨタも下げ幅を縮めている。一方、オリンパスが下げ幅を広げ、次世代がん治療装置の製造に参入すると伝わった東芝は一時下げに転じた。KDDIも売りが目立つ。
東証2部株価指数は反落している。シャープやジー・スリーが下げ、アサヒ陶とアドソル日進が上げた。
マザーズ指数は前日比1.5%安と日経平均以上に弱い
225先物はナティクス・野村・JP・GS・メリル・ドイツが買い越し。
モルスタ・UBS・SBI・ソジェン・シティが売り越し。
TOPIX先物はクレディ・ナティクス・ソジェン・ドイツが買い越し。
モルスタ・UBS・JP・メリル・バークレイズが売り越し。
外資系等はカルナバイオ(4572)、大幸薬品(4574)に注目。
テクニカル的には日特建(1929)、SBS(2384)、旭化成(3407)、イーブック(3658)、フリービット(3843)、DIC(4631)、やまびこ(6250)、コマツ(6301)、日立建機(6305)、大和冷(6459)、全国保証(7164)、兼日農(7961)、イオンディ(9787)が動兆。