
【大引け概況】
17日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比149円13銭高の1万6745円64銭で終えた。
前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数、S&P500指数が揃って反落したものの、前日に273円安と大きく下押していた日経平均は、日銀のETF買いに対する思惑を底流に値ごろ感からの押し目買いが入った。
海外市場で1ドル=99円台に上昇した円相場が一時101円台前半まで下落した。99円台の円高定着が回避できたとの安心感から、トヨタやパナソニックなど主力の輸出関連銘柄を中心に買いが入った。
後場寄り付きは買いが先行し、前場終値を小幅に上回る水準で始まり、やや強含んだ。その後いったん伸び悩んだが、円相場が一時1ドル=101円台前半まで円安方向に振れるとともに主力株買いに上げ幅を拡大した。
JPX日経インデックス400も3日ぶりに反発し、前日比123.99ポイント高の1万1808.53で終えた。
TOPIXも3日ぶりの反発となり、前日比12.66ポイント高の1,311.13で終えた。
全33業種中24業種が上昇した。「鉱業」や「保険業」「鉄鋼業」が4%を超える上昇となった。半面、「建設業」「水産・農林業」「食料品」など内需株は下げた。
東証1部の売買代金は概算で2兆728億円となり3日ぶりに2兆円を上回った。売買高は17億5182万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は927、値下がり銘柄数は919、変わらずは127だった。

個別は、ホンダや富士重など自動車株が買われ、三菱UFJや三井住友FG、みずほFGの3メガ銀もそろって上昇した。任天堂が商いを伴って買われ、米宇宙開発ベンチャーに炭素繊維を長期供給すると伝わった東レも上昇。コマツやファナック、新日鉄住金も上げた。
半面、連日で年初来高値を更新したソフトバンクが安く、ソニー、NTT、JTも下げた。日電産やNTTドコモ、小野薬も下げた。塩野義やアステラス、明治HDも安い。
東証2部株価指数は反発した。大引けの2部指数は、前日比59.39ポイント高の4355.32となった。
個別銘柄ではフライトがストップ高。シャープが急伸し、アサヒ陶、アドソル日進が上げた。半面、ジー・スリー、朝日インテク、RVH、スリープロ、アイレップが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均株価は小幅に続落。

日経ジャスダック平均株価は小幅に続落した。終値は前日比3円09銭安い2455円19銭だった。
円相場が1ドル=101円台前半まで下落する場面があり、投資家の関心が輸出関連など東証1部の主力株に向かった。
相対的に内需関連の多い新興市場では、夏休みシーズンで参加者が少ないこともあって、積極的な買いを見送る雰囲気が強かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で274億円、売買高は6797万株だった。
個別銘柄ではマクドナルドや北川精機、フェローテック、DACが下落した。半面、アストマックスがストップ高。極楽湯、ザイン、プロパティAが上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反落

東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比17.40ポイント安い929.79だった。
個別銘柄では、メディビックグループが監理銘柄指定の影響でストップ安。ハウスドゥ、アークン、そーせい、モブキャス、MRTが下落した。
一方、INSPECがストップ高。シンプロメンテ、ミクシィ、モバファク、アクトコール、バルニバービが上昇した。