
【前引け概況】
17日午前の日経平均株価は反発した。
午前の終値は前日比83円38銭高の1万6679円89銭だった。
朝方は売り買い交錯となったが、徐々に買いに厚みが加わった。
海外市場で1ドル=99円台に上昇した円相場が一時100円台後半へと下落したことで買い安心感が広がった。また、日銀のETF買いに対する思惑が漂うなか、前日に日経平均は273円安と大きく水準を切り下げていたこともあって押し目買いが優勢となった。
トヨタやパナソニックなど主力の輸出関連株に買いが入った。円売りに絡んで株価指数先物も買われ、ソフトバンクやファストリなど日経平均への影響が大きい値がさ株に裁定取引に絡んだ買いが入ったことも指数を押し上げた。上げ幅は126円まで広がる場面があった。買い一巡後は様子見姿勢が強まり、日経平均はやや伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400も反発し、前日比53.59ポイント高の1万1738.13で終えた。TOPIXも反発した。
業種別TOPIXは33業種中22業種が上昇した。「鉱業」や「鉄鋼業」「保険業」の上昇が目立った。一方、「建設業」や「医薬品」「食料品」などが下落した。
前引けの東証1部の売買代金は9098億円、売買高は7億7122万株、東証1部の値上がり銘柄数は711、値下がりは1112、変わらずは148だった。

個別では売買代金トップのソフトバンクグループが高く、ホンダやマツダなど自動車株が総じて買われた。三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなどメガバンクも堅調で、任天堂やコマツが買われた。米宇宙開発ベンチャーに炭素繊維を長期供給することで基本合意すると伝わった東レは大幅高。トレジャー・ファクトリーが急伸、サカイオーベックスも物色人気となった。
半面、日産自が安く、NTT、ソニー、小野薬が下げた。JTや日電産、NTTドコモも安い。明治ホールディングスも売りに押された。レオパレス21が安く、飯田グループホールディングスも下落した。
東証2部株価指数も反発。前引けの2部指数は、前日比41.04ポイント高の4336.97となった。
個別銘柄ではアドソル、シャープ、ASTI、シャープ、アサヒ陶、Jトラストが上げた。半面、ジー・スリーHD、朝日インテク、RVH、日伸銅、マルコが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均小幅に続落

日経ジャスダック平均株価は小幅に続落した。前引けは前日比1円42銭安い2456円86銭となった。
前日の海外市場で1ドル=99円台半ばまで上昇した円相場が、東京市場では一時100円台後半と下げに転じ、17日の日経平均株価は反発している。投資家の物色が東証1部の主力株などに向かい、相場全体が薄商いの中で新興市場には見送り気分が広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で153億円、売買高は4450万株。
個別銘柄ではパスポート、グリムス、フェローテック、マクドナルドやセプテニHD、平田機工が下落した。半面、アストマックスがストップ高。極楽湯、北川精機、CSロジネットは上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は反落

東証マザーズ指数は反落した。前引けは前日比7.47ポイント安い939.72だった。
個別銘柄ではメディビが一時ストップ安。MRT、AWSHD、グリーンペプタイ、そーせい、モブキャス、サイバダインが下落した。
一方でINSPECが一時ストップ高。モバファク、アクトコール、バルニバービ、ミクシィやイーガーディ、JIGSAWは上昇した。