
【10時の概況】
17日の日経平均株価は高値圏で一進一退となっている。前日比の上げ幅を126円まで広げる場面があったが、その後はやや伸び悩んでいる。海外市場で1ドル=99円台まで上昇した円相場が100円台後半へと下げに転じたことで、輸出関連株に買い安心感が広がった。円売りに絡んだ株価指数先物への買いも指数を押し上げた。
買い一巡後は円が下げ幅を縮小したこともあって、上値を追う勢いは乏しくなっている。
市場では6月24日以来の99円台の円高・ドル安が定着しなかったことで、買い安心感が広がっているとの指摘が出ている。
円相場の先行きを見極めるうえで、日本時間今晩に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を見極めたいとの雰囲気も強く、様子見姿勢が強まっている。
日経平均プラス寄与度トップはKDDI で、日経平均を14.06円押し上げている。次いでファストリ が11.72円、ソフトバンク が8.56円、ファナック が6.25円と続く。
マイナス寄与度は4.14円の押し下げで東エレクがトップ。以下、京セラが2.34円、塩野義が2.11円、日産化 が1.95円と続いている。
JPX日経インデックス400やTOPIXも高値圏でもみ合っている。業種別TOPIXでは全33業種中23業種が上昇し、「鉱業」「鉄鋼業」「保険業」などの上げが目立つ。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4994億円、売買高は4億4445万株。値上がり銘柄数は868、値下がりは895、変わらずは206。

個別では、トヨタやホンダなど自動車株に買いが優勢になっている。三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなどメガバンクも軒並み上げ、任天堂やソフトバンクも高い。コマツが買われ住友重、日立建機も上げている。東レも高い。半面、日産自が安くソニー、小野薬、JTが下げている。前日に時価総額1兆円を回復したLINEも安い。
東証2部株価指数も反発している。シャープ、アサヒ陶、Jトラストが高い。半面、ジー・スリー、RVH、朝日インテクが安い。
マザーズ指数はマイナスで推移。なお、NY原油価格は、時間外取引では1バレル=46.2ドル台とやや下落している。
225先物はソジェン・メリル・ライブスターが買い越し。
野村・クレディ・モルスタ・日興・マネ・三菱・大和が売り越し。
TOPIX先物はドイツ・JP・バークレイズ・アムロ・GS・メリルが買い越し。
クレディ・シティ・ソジェン・大和・モルスタ・三菱が売り越し。
外資系等はコマツ(6301)、住友重(6302)、レック(7874)、パイオニア(6773)、ヤマハ(7951)、MJI(6670)に注目。
テクニカル的にはアルペン(3028)、TOWA(6315)、フジテック(6406)、日CMK(6958)、スターゼン(8043)、日ガス(8174)、光通信(9435)、森永菓(2201)、カルビー(2229)、ファンコミ(2461)、不二油(2607)、
ニチレイ(2871)、JIN(3046)、オラクル(4716)、サイボウズ(4776)、フュージョン(4845)、井関(6310)、CKD(6407)、ホクシン(7897)、イーレックス(9517)が動兆。