【オープニングコメント】
16日の東京株式市場は、もみ合い展開を想定する。
決算もおおむね一巡し、昨日以上に材料難となる。米国株や為替に大きな動きがなければ、きょうのように、売りにも買いにも傾かずといった相場がしばらく続きそうな印象だ。
日経平均株価予想レンジは、1万6600~1万6800を想定する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り920万株、買い1040万株で、差し引き120万株の買い越し。買い越しは7営業日連続。
売りセクターに、薬品、化学、電機、サービス、情報通信、保険、機械、陸運など。買いセクターに、自動車、通信、サービス、機械、銀行、建設、ゴムなど
【予定】
08月16日(火)
【国内】
7月首都圏新規マンション発売(13:00)
【海外】
独8月ZEW景況感指数(18:00)
米7月消費者物価指数(21:30)
米7月住宅着工・建設許可件数(21:30)
米7月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
《米決算発表》
アドバンス・オート・パーツ、アーバンアウトフィッターズ、ホーム・デポ、TJXカンパニーズ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【市況】15日のNYダウ平均は反発し、過去最高値を2営業日ぶりに更新した。

【NY概況】
前週末比59ドル58セント高の1万8636ドル05セント。
原油先物相場の上昇を受けて、石油や素材関連銘柄に買いが膨らみ、相場を押し上げた。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ観測が後退していることも支えとなった。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物が一時45.93ドルと約1カ月ぶりの高値を付けた。
業績への好影響を見込んだ買いがシェブロンやエクソンモービルなど石油銘柄に入った。
S&P500種株価指数も過去最高値を更新した。
ナスダック総合株価指数は同29.120ポイント高の5262.015(同)と3日続けて過去最高値をつけた。
NYダウ工業株30種(ドル)
18,636.05 +59.58
S&P500種
2,190.15 +6.10
ナスダック
5,262.015 +29.120
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小反発した。
9月物は前週末比60円高の1万6870円で取引を終えた。15日の大阪取引所の終値と同水準だった。原油相場の上昇や米株式相場の最高値更新が買いを支えた。
円高局面では売られる場面もあったが、米利上げの先行き不透明感が強いなか、市場は17日発表の7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目している。
この日の9月物高値は1万6930円、安値は1万6800円だった。