
【大引け概況】
15日の日経平均株価は小幅に反落した。
終値は前週末比50円36銭の1万6869円56銭で終えた。
円高進行が投資家心理の悪化につながったほか、日銀の上場投資信託(ETF)買いが今日は入らないとの観測が重荷になった。
寄り前発表の4~6月期GDPが実質で年率0.2%増と事前の市場予想から下振れたことも買い手控え感を募らせた。ただし日経平均は底堅く推移し、日銀のETF買いに対する期待感から途中プラス圏に浮上する場面もあった。
外国為替市場で円相場が1ドル=101円台前半と円高が進み、輸出企業の採算が悪化するとの警戒感が広がった。日経平均が前週に665円上昇して心理的な節目の1万7000円が近づいたことも、戻り待ちの売りや利益確定売りを誘った。
JPX日経インデックス400は反落し、前週末比58.40ポイント安の1万1853.67だった。
東証株価指数(TOPIX)も反落し6.59ポイント安の1316.63だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆5701億円、売買高は12億4377万株だった。東証1部の値下がりは1260と全体の6割強を占め、値上がり銘柄数は568、変わらずは144だった。

個別では、
前週末に決算を発表した日本郵政や東燃ゼネが大きく下げたほか、ファミリーマートが売られ、ファーストリテイリングも軟調。トヨタや日産自、マツダなどの自動車株にも売りが目立った。
一方でソフトバンクが急伸。日本電産、ファナックも堅調に推移し、好決算発表の光通信も値を飛ばした。
東証2部株価指数は5日続伸した。終値は、前週末比22.82ポイント高の4304.07となった。
ジースリーHD、日伸銅、シャープやラオックスが上げ、コメ兵や光陽社、Jトラストが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸 北川精機、アストマックス等がストップ高

日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。終値は前営業日比2円37銭高い2467円84銭だった。
お盆休み中で市場参加者が少なく、薄商いとなるなか、2016年4~6月期決算が良好だった銘柄など好材料の出た銘柄を選別物色する流れが続いた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で275億円、売買高は7575万株だった。
個別銘柄ではCSロジネット、グリムス、北川精機、アストマックスがストップ高。半面、博展、極楽湯、タツモ、セリアは下げた。
【市況】東証マザーズ指数は4日続伸 ダブルスタンダード、AWSHD等がストップ高

東証マザーズ指数は4日続伸。終値は前営業日比6.29ポイント高い946.32だった。
個別銘柄では、ダブルスタンダード、AWSHD、エナリスがストップ高。モブキャスやミクシィ、フリークアウが上昇した。
一方、マーケットエンタが一時ストップ安。そーせいやアカツキ、AMBIT、イグニスが下落した。