
【前引け概況】
15日午前の日経平均株価は小幅ながら続伸した。前引けは前営業日比79銭高の1万6920円71銭だった。
売り先行で始まったが、前引けにかけて日銀による上場投資信託(ETF)買い入れを意識した買いが入った。
取引時間前に発表した4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質ベースの前期比年率で0.2%増と市場予想の0.7%増を下回った。
寄り付き直後の相場に与える影響は限られたが、次第に政府と日銀の政策協調を促すとの見方から株買いを誘ったとの指摘があった。
朝方は売りが優勢の場面が続いた。外国為替市場で円相場が1ドル=101円台前半と円高が進み、輸出企業の採算悪化に対する警戒感が広がった。
日経平均は前週に665円(4%)上昇し、戻り待ちの売りや利益確定を目的とした売りも出やすかった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で7133億円、売買高は5億9277万株。東証1部の値上がり銘柄数は718、値下がりは1086、変わらずは158だった。

個別ではソフトバンクやファナックなどが上昇した。東芝が高く、横浜ゴム、イーレックスも物色人気となった。
一方でシチズンホールディングスが急落、トヨタやマツダ、富士重が下げた。
東証2部指数は続伸した。
前引けの2部指数は、前週末比26.7ポイント高の4307.95となった。
個別銘柄では、ジースリーHD、シャープ、ウインテスト、アドソルが買われた。
半面、コメ兵、SECカーボン、Jトラスト、光陽社が売られた。
【市況】日経ジャスダック平均は小幅続伸

日経ジャスダック平均株価も続伸した。
午前の終値は前週末比4円59銭高い2470円06銭だった。
2016年4~6月期決算が好調だった銘柄など、好材料の出た中小型株を物色する動きが続いた。もっともお盆休み中で市場参加者は少なく、薄商いのなか小幅な上昇にとどまった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で168億円、売買高は4930万株。
個別銘柄では、グリムスがストップ高。アストマックスは一時ストップ高と値を飛ばた。小僧寿し、テックファームも高い。
半面、クルーズ、極楽湯、セリアが売られた。
【市況】東証マザーズ指数は続伸 ダブルスタンダード、イードが買われる。

東証マザーズ指数は続伸した。
前引けは前週末比8.87ポイント高い948.90だった。個別銘柄ではダブルスタンダードがストップ高。グリーンペプタイド、イード、ミクシィ、FFRIが買われた。
一方、マーケットエンタがストップ安。そーせいやアカツキ、イグニス、AMBITが売られた。