<兜町カタリスト>
「SMAP解散」
週末のNY株式市場はNYダウとS&P500が小幅下落。
NASDAQは2日連続で過去最高値更新というマチマチの動き。
週間ベースではNYウが0.2%、NASDAQが0.2%、S&Pが0.1%の上昇。
主要3指数はいずれも上昇した。
微増見通しだった米小売売上高は前月比横ばい。
衣料品やその他のモノの売り上げが減り全体を押し下げた。
7月の卸売物価指数は前月比0.4%下落で、昨年9月以来の大幅な落ち込みだった。
ただ原油先物価格の上昇からエネルギーセクターは上昇。
個別に好決算銘柄が買われる展開となった。
「良いニュースが多いというよりは本当に悪いニュースがあまりなかったにすぎない。
市場は眠っているようだ。
決算シーズンが終わりに近づいた。
経済成長や金融当局の次の政策ステップを見極めるため
焦点は経済指標に移行」という声も聞かれる。
3市場の売買高は約56億株と低調。
先週の日経平均株価は4.1%の16919円と3週ぶりに反発。
6月1日以来の高値水準となり7月高値16938円を上回った。
3月月中平均をようやく抜いたことになる。
主要企業の4~6月期決算の発表もほぼ通過。
通期純利益は8.9%増益の見通しで悪くはない。
第1四半期での底打ちモードが漂う。
本日発表予定の4~6月期のGDP速報値が注目される。
市場予測は前期比年率0.7%増と2四半期連続でプラス成長となる見通し。
「年初来7%近く上げているNY市場に対し、
なお1割以上安い日本株の出遅れ感は顕著」と言う声も聞かれる。
8月第1週の東証投資主体別売買動向(週間)。
外国人は2週ぶり売り越し(4586億円)。
個人は2週ぶり買い越し(2237億円)。
信託銀行は3週連続買い越し(1725億円)。
外国人売りと信託銀行の買いが目立った。
NTレシオが12.78と今年最大で225の過熱感は多少感じられる。
ただ空売り比率は38.6%まで低下。
日経VIは19.01まで低下。
シカゴ225先物終値は16810円。
大証夜間取引終値は16820円。
マイナス展開となっているが、GDP動向によってはまた高値を追う動きも見られようか。
25日移動平均からのかい離はプラス3.2%。
しかし75日線を下から上抜いてゴールデンクロスしてきた。
寄り安後場高そして月曜高のアノマリーに期待したい日。
SMAPの解散。
相場は世相を反映すると考えると・・・。
年初から「今年の相場はSMAPが悪材料」としてきた。
上海、シェール、シャープは片付いた。
年初年4回ともされた米金融政策は結局年末に1回程度の利上げ予想。
(マネタリーベース)。
不安視されたアップルの業績も何とか着地。
原油価格(ペトロリアム)はバレル26ドルから40ドル台まで復活。
英国のEU離脱をはじめとした「E」は入っていなかった。
それでも悪材料としてのSMAPは消えてきた印象。
GDPは年率プラス0.2%増で着地。
2四半期連続のプラスだが市場予想のプラス0.7%までは届かなかった。
一応プラスを評価だろうか。
NYダウは37ドル安の18576ドルと反落。
NASDAQは4ポイント高の5232ポイントとマチマチ。
S&P500は1ポイント安の2184ポイント。
ダウ輸送株指数は39ポイント安の7807ポイント。
3市場の売買高は約56億株。
CME円建ては大証比110円安の16810円。
ドル建ては大証比95ポイント安の16825ポイント。
大証夜間取引終値は16820円。
ドル円は101.29円。
10年国債利回りは1.510%。
非公式外資系動向は売り1140万株/買い1410万株。
金額ベースは32億円の買い越し(7日連続)。
売りはセクター薬品・ゴム・REIT・自動車部品・小売など。
買いは自動車・食品・機械・化学・通信セクターなど。
売買交錯は情報通信・電機・サービスセクターなど。
(兜町カタリスト櫻井)