【オープニングコメント】
今週(15~19日)の東京株式市場は、海外主要株式市場の堅調地合いや、日銀の上場投資信託(ETF)買い増しに伴う需給改善期待から、売り材料に乏しいなか日経平均株価は、引き続き、国内勢は夏休みシーズンで薄商いの中、日銀の買いを背景に底堅い展開か。
現状水準での値固めから1万7000円台を回復することになりそうだ。
今週の日経平均株価想定レンジは1万6600~1万7200円とする。
15日からの、注目材料は15日の4~6月期国内総生産(GDP)と17日発表の7月訪日外国人観光客数だ。海外発の材料による円相場の動きには注意したい。
【好材料銘柄】
アドベンチャー <6030>
今期経常は45%増で4期連続最高益更新
日本工営 <1954>
今期経常は44%増で2期ぶり最高益、実質増配
物語コーポレーション <3097>
今期経常は30%増で12期連続最高益、15円増配
スマートバリュー <9417>
今期経常は5%増で5期連続最高益更新
ファーストエスコ <9514>
今期経常は62%増で2期ぶり最高益更新
リファインバース <6531>
今期経常は28%増で6期連続最高益更新
やまみ <2820>
今期経常は9%増で3期連続最高益更新
【予定】
08月15日(月)
【国内】
4-6月期GDP(8:50)
《決算発表》
フルッタフルッタ、セキュアヴェイル、日本管理センター、ボルテージ、カヤック、グリーンペプタイド、レアジョブ、LITALICO、日本出版貿易、あかつき本社、第一商品、豊商事、光通信
【海外】
米8月NY連銀製造業景気指数(21:30)
米8月NAHB住宅市場指数(23:00)
休場:韓国、インド、イタリア、ギリシャ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【市況】NYダウは37ドル安、軟調な経済指標を嫌気<

【NY概況】
12日のNYダウ平均は反落した。
終値は前日比37ドル05セント安の1万8576ドル47セントだった。
7月の小売売上高、生産者物価指数(PPI)、8月ミシガン大学消費者景況感指数が予想を下振れたことで米景気の先行き懸念が高まり、売りが先行。原油相場の上昇で下値は限られており、引けにかけて下げ幅をやや縮小した。
化学大手のデュポン(DD)が大きく下げ、ダウ平均を押し下げた。同業のダウ・ケミカル(DOW)との合併を巡って欧州委員会が調査を始めたと発表し、経営統合の先行きを懸念した売りが出た。ダウ平均を構成する30銘柄ではIBMやマイクロソフト、ウォルト・ディズニーなども下げた。
ダウ平均は取引終了にかけて下げ幅を縮めた。NY原油先物相場は1バレル44ドル台半ばと3週ぶりの高値に上昇した。エクソンモービル、シェブロンといったエネルギー株に買いが広がり、相場を支えた。
ナスダック総合株価指数は続伸。前日比4.496ポイント高の5232.895で終え、連日で過去最高値を更新した。前日夕に四半期決算を発表したエヌビディアなど半導体関連株の上げが目立ち、指数を押し上げた。
セクター別では、エネルギーや食品・生活必需品小売が上昇する一方で素材や自動車・自動車部品が下落した。
鉄鋼最大手ニューコアや非鉄のアルコアが大幅安となった。ゼネラル・モーターズ(GM)やツイッターも下落した。
一方で、百貨店のJCペニー(JCP)は決算で赤字幅が予想より縮小したことが好感され、上昇。同じくノードストローム(JWN)も決算内容が好感され、堅調推移となった。
NYダウ工業株30種(ドル)
18,576.47-37.05
S&P500種
2,184.05-1.74
ナスダック
5,232.895+4.496
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小幅に反落した。
9月物は前日比50円安の1万6810円で終え、大阪取引所の終値を110円下回った。7月の米小売売上高など低調な米経済指標を受けて売られた。次の米利上げ時期が後ずれするとの見方から、円高が進んだのも売り材料視された。この日の9月物の安値は1万6770円、高値は1万6930円。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
16810 ( -110 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
16825 ( -95 )
( )は大阪取引所終値比
【12日の欧州株式市場】
ロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は7営業日続伸。2015年9月30日から10月9日までの8営業日続伸以来の長期上昇となった。年初来高値を更新。前日終値に比べ1.31ポイント高の6916.02となり、2015年6月以来の高値水準で引けた。
フランクフルト株式市場で、ドイツ株式指数(DAX)は反落。終値は前日比29.41ポイント(0.27%)安の10713.43だった。
自動車のフォルクスワーゲンが売られた。7月のグループ世界販売台数が前年同月と比べ減少したことが嫌気された。