
【大引け概況】
12日の日経平均株価は反発した。
終値は前営業日比184円80銭高の1万6919円92銭と、6月1日以来およそ2カ月半ぶりの高値で終えた。
前日の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウをはじめ主要指数が揃って史上最高値を更新しており、これを受け主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となった。
外国為替市場で円相場が1ドル=102円台前半までじりじりと円安・ドル高に振れ、企業の採算が悪化するとの懸念もやや後退した。主力企業の2016年4~6月期決算が想定ほど下振れせず、日本株の買い安心感を誘ったとの見方も出ていた。
祝日と週末の狭間で市場エネルギーは低調、きょうはオプションSQ算出日にあたり、売買高は膨らんだものの17億株台にとどまった。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は10日終値に比べて78.25ポイント高の1万1912.07だった。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、前営業日比8.39ポイント高の1323.22で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1364億円、売買高は17億7292万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1268、値下がりは600、変わらずは104だった。

個別では、17年3月期の業績見通しを引き上げた森永製菓に買いが集まった。16年4~6月期決算が好調だったディー・エヌ・エ-も高い。ファストリや東エレクが上昇し、日経平均を大きく押し上げた。ファミリーマートも大幅高。トヨタやマツダも高い。
半面、主力の液晶パネル製造装置の先行きに警戒感が広がったアルバックが安い。任天堂や三菱UFJ、三井住友FGが売りに押された。ネクソン、日本コンクリート工業、ジャパンディスプレイなどが大幅安となったほか、長谷工コーポレーション、日本通運の下落も目立つ。サンドラッグ、ワイエイシイなども売られた。
東証2部株価指数は4日続伸した。大引けの2部指数は、前営業日比73.95ポイント高の4281.25となった。
個別銘柄では、シャープ、朝日インテク、光陽社、ジースリーHD、DNA研が上昇した。半面、安川情報、トレックスセミ、ヨネックス、クリヤマHDが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均小幅反発 好決算銘柄などに資金流入

日経ジャスダック平均株価は小幅反発した。終値は前営業日比7円24銭高い2465円47銭と、この日の高値引けとなった。
前日の米株高を受けて、12日の株式市場で主力大型株が物色される動きが続いたため、新興株市場にも個人投資家の買いが先行した。
もっとも、夏休みシーズンに入り、市場に流入する資金は減少傾向にあり、株価の上昇は好決算などを発表した個別の材料株に限られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で293億円、売買高は7285万株だった。
個別銘柄ではUTグループ、平田機工、北川精機、ヒロセ通商がストップ高。マクドナルド、アストマクス、タツモ、アプライドが上昇した。
半面、日本アイエスケイ、メイコー、ジシステム、藤井産業、極楽湯、セリア、エンジャパンは下落した。
【市況】東証マザーズ指数は3日続伸、個別の材料物色

東証マザーズ指数は3日続伸。終値は前営業日比27.36ポイント高い940.03だった。
個別銘柄ではジグソー、フォトクリ、エナリス、鎌倉新書、プラッツがストップ高。そーせい、モブキャス、ミクシィ、BEENOS、アイドマMCが上昇した。
一方でグローバルウェイ、アルファポリス、動物高度医療、サイバダインやイーガーディ、フリークアウは下落した。