
【前引け概況】
12日午前の日経平均株価は反発した。前引けは前営業日比121円15銭高の1万6856円27銭だった。
再びリスクを取る動きが強まった。前日の欧米株市場が総じて高く、米国市場ではNYダウをはじめ主要指数が揃って史上最高値を更新、原油先物市況も大きく変われ、外国為替市場でも円安傾向となったことから、主力株中心に買い優勢の展開となった。
日経平均は1万6900円台に乗せる場面もあり、取引時間中としては7月21日以来およそ3週間ぶりの高値を付けた。
もっとも、買いが一巡すると日経平均の上値を追う動きは限られた。祝日と週末の谷間にあたり市場参加者が少ないとの声が多く、じわりと目先の利益を確定する売りに押された。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ小幅に反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1134億円、売買高は9億5127万株。東証1部の値上がり銘柄数は1161、値下がりは658、変わらずは153だった。

個別では好決算発表銘柄への物色意欲が旺盛だ。10日の取引終了後に17年3月期の業績見通しを引き上げた森永製菓がストップ高と買いが集中した。16年4~6月期の業績が好調だったディー・エヌ・エーも高い。テンプホールディングス、日本ペイントホールディングスなども高い。
半面、決算発表が低調だった銘柄への売り圧力も強く、ネクソンが急落したほか、ワイエイシイ、ソディックなどの下げも目立つ。任天堂やファナック、三菱UFJが売りに押された。
東証2部指数は4日続伸した前引けの2部指数は、前営業日比64.1歩イント高の4271.40となった。
個別銘柄では、シャープ、光陽社、スリープロ、ジースリーHD、朝日インテク、アサヒ衛陶が上昇し、安川情報、ヨネックス、日伸銅、トレックスセミ、クリヤマHDが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均反発、市場参加者の数は減少傾向

日経ジャスダック平均株価は小幅ながら反発した。
午前の終値は10日終値比4円99銭高い2463円22銭だった。前日11日の米株高を好感し、新興株市場でも買いが先行した。もっとも、夏休みシーズンに入ったこともあり市場参加者の数は減少傾向にあり、物色の矛先は4~6月期の決算発表で好業績が確認された銘柄に限定された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で159億円、売買高は4746万株。
個別銘柄ではUTグループ、アストマックスがストップ高。マクドナルドや平田機工、タツモ、アジアゲートHD、東北新社が上昇した。半面、日本アイエスケイ、メイコー、ジシステム、極楽湯やセリア、ユニバーサルは下落した。
【市況】東証マザーズ指数は続伸

東証マザーズ指数は続伸した。
前引けは10日終値比20.37ポイント高い933.04だった。個別銘柄ではモブキャス、ジグソー、エボラブルアジア、そーせい、ミクシィが上昇した。一方で、グローバルウェイ、アルファポリス、動物高度医療、サイバダインやフリークアウ、GWは下落した。