
【大引け概況】
10日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日比29円85銭安の1万6735円12銭で終えた。
前日の米国株市場でNYダウが小幅反発したものの上値の重さが意識されたことや、円相場が1ドル=101円台前半に上昇し、トヨタやホンダなど主力の輸出関連銘柄を中心に利益確定の売りに押され気味となった。
前日までの続伸で500円超上げ、祝日を控えた持ち高整理の売りに押された。
一方、日銀による上場投資信託(ETF)買いへの思惑で上げに転じる場面があったが、買いの勢いは続かなかった。
後場寄りにETF買いが入るとの思惑から前日比高くなる場面もあった。祝日前ということもあって、積極的に上値を買う動きに乏しく、後場後半は再び売り物に押される展開となった。
朝方発表の6月の機械受注統計は民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」が前月比8.3%増と、市場予想以上に増えた。
ただ、内閣府が基調判断を「足踏みがみられる」に据え置いたこともあって、好感した動きは目立たなかった。
JPX日経インデックス400も3日ぶりに反落し、前日比24.84ポイント安の1万1833.82で終えた。
TOPIXも3日ぶりの反落。業種別TOPIXは全33業種中19業種が下落した。「ゴム製品」や「証券商品先物」「保険業」の下げが目立った、半面、「水産農林業」「空運業」「建設業」などは上げた。
東証1部の売買代金は2兆906億円で、売買高は17億31万株だった。値下がり銘柄は1043、値上がりは792、変わらずは135、比較できずは1だった。

個別では、ファストリやKDDIなど値がさ株の一部が下げた。みずほFG、三井住友FGといったメガバンクも安い。ファミリーMや第一生命、日電産が売られた。
今12月期一転最終減益見通しとなったブリヂストンも売られた。決算発表絡みでセイコーホールディングス、資生堂、ダイフク<、クックパッド、ダブル・スコープなども大幅安。
半面、ソフトバンクが買われ、ダイキンと2銘柄で日経平均を30円あまり押し上げた。三菱UFJが小高く終え、大成建や大林組など建設株が高い。
このほか、4~6月期の赤字縮小を好感されタカラトミーも物色人気となった。ピーシーデポコーポレーション、戸田建設が値を飛ばし、ラクーン、ペプチドリームなども物色人気を集めた。
東証2部株価指数は3日続伸した。大引けの2部指数は、前日比13.12ポイント高の4207.30となった。
個別銘柄ではジースリーHD、エイチワンがストップ高。三住道路、日伸銅、バナーズ、ウェルスマネ、カワセコンピュ、相模ゴム、安川情報、朝日インテクが上げた。
半面、アサヒ陶がストップ安。大黒屋、ウインテスト、サンコーテクノ、FUJIKO、日抵抗器が下げた
【市況】日経ジャスダック平均 3日ぶり反落

日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。終値は前日比8銭安い2458円23銭だった。外国為替市場での円高進行で投資家心理が悪化し売りが先行した。日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ期待などで日経平均株価が下げ渋ると、リスク運用を回避する姿勢が和らいで、新興企業株にも押し目買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で301億円、売買高は5217万株だった。
個別銘柄では新報国鉄、不二精機、シライ電子、2016年1~6月期の連結決算を発表し材料出尽くしで売りが優勢だったマクドナルドのほか、極楽湯、カルナバイオが下落した。
半面、ザイン、アストマックスがストップ高。ヒューマンHD、エンジャパン、セリア、ユニバーサル、平賀、アーバネットは上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は続伸

東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比12.29ポイント高い912.67だった。
個別銘柄ではエナリスがストップ高。そーせいやモブキャス、ミクシィ、ヨシムラフード、DMP、バーチャレクス・コンサルティングが上昇した。
一方、イーガーディや中村超硬、エボラブルA、ソネットメディア、リアルワールド、インテアHDが下落した。