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日経平均株価（大引け）＝114円高、円安が支え、利益確定売りこなし続伸
【大引け概況】
９日の日経平均株価は続伸し、前日比114円40銭高の１万6764円97銭で終えた。
前日の欧州株は総じて高かったものの、米国市場ではＮＹダウが小幅ながら反落するなど上値が重かった。東京市場では日経平均が前日に４００円近い上昇をみせていたこともあって、利益確定売りにやや弱含んでスタートし、その後は強弱感が拮抗するなか１万6600円台後半でもみ合う展開となった。

円相場が１ドル＝102円台前半まで下落し、企業業績の重荷となる円高への懸念が和らいだ。午後に株価指数への影響が大きい値がさ株のソフトバンクや信越化が買われ、日経平均は上げ幅を広げた。

ＪＰＸ日経インデックス400は続伸した。終値は前日比106.15ポイント高の１万1858.66だった。
東証株価指数（TOPIX）も続伸し、11.96ポイント高の1317.49で終えた。

東証１部の売買代金は概算で２兆2254億円。売買高は18億9247万株だった。東証１部の値上がり銘柄数は1246と全体の約63％を占めた。値下がりは581、変わらずは142銘柄だった。

個別では、任天堂が再び大商いとなった。株価は８％近く一時上昇し、売買代金は2000億円を超え東証全体で首位だった。スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」に関連した他の銘柄にも買いが及んだ。
2017年３月期の利益見通しを上方修正したブラザー、16年４～６月期が営業増益となった日清食ＨＤが大幅高となった。旭化成と三菱ケミＨＤは上昇し、小野薬と大塚ＨＤが上げた。原油高で資源開発大手の国際石開帝石と石油資源の上げも大きかった。
日本製鋼所、五洋建設など決算発表絡みで買われるものが目立つ。

一方、４～９月期の業績予想を上方修正したスクリンは「当面の材料が出尽くした」との受け止めから大幅安となった。Ｔ＆Ｄと第一生命は下落し、スズキとＪＡＬが下げた。
決算発表を受けて東和薬品、沢井製薬などが急落、加藤製作所、三菱マテリアルの下げも目立つ。日本エスコン、東邦亜鉛の下げもきつい。米子会社建設の超高層ビル地盤沈下を売り材料に大林組も大幅続落となった。

東証２部株価指数は続伸した。大引けの２部指数は、前日比21.86ポイント高の4194.18となった。
個別銘柄では、フュートレック、アサヒ衛陶がストップ高。安川情報、ヨシックス、ＭＣＪ、セントケアＨＤ、ローツェと朝日インテクが上げ、半面、光陽社、高松機械、野崎印、カワセコンピュ、ヨネックス、ランドコンピが下げた。

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【市況】日経ジャスダック平均 小幅続伸も薄商い

日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。終値は前日比６円46銭高い2458円31銭だった。好材料の出た中小型株を物色する動きはあったものの、市場参加者が少ないなかで売買は終日盛り上がりに欠けた。

ジャスダック市場の売買代金は概算で287億円、売買高は5078万株だった。個別銘柄では極楽湯、チャームケア、アストマックス、ユニマットＲＣがストップ高。マクドナルド、ヒューマンＨＤ、桑山、セリアが上昇した。半面、フルヤ金属、カカルナバイオやＤＡＣ、アイビーは下落した。

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【市況】東証マザーズ指数は５日ぶり反発

東証マザーズ指数は５営業日ぶりに反発した。
終値は前日比11.16ポイント高い900.38だった。そーせいやサイバダイン、フリークアウなど時価総額の大きい銘柄が後場に上げ幅を広げた。個別銘柄ではドリコム、ＳＨＩＦＴ、フリークアウト、総医研など買われた。半面、中村超硬がストップ安。ミクシィ、ＩＴｂｏｏｋ、Ｔｒｅｎｄｓ、アカツキは下げた。