
【前引け概況】
9日午前の日経平均株価は反発した。
前日比18円55銭高の1万6669円12銭で前場を終えた。
外国為替市場で円相場が1ドル=102円台前半まで下落し、円高で企業の海外収益が悪化するとの懸念が後退した。
8日の米国市場でダウ工業株30種平均が反落し買いを控える投資家も多く、日経平均の上げ幅は限られた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆702億円だった。売買高は9億2476万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は945と全体の約45%を占めた。値下がりは881、変わらずは135銘柄だった。

個別では、任天堂が売買代金1位、株価も8%上昇となっている。
今期利益予想を増額したブラザー工業、16年4~6月期が営業増益となった日清食HDが大幅高となった。
その他、五洋建設、旭化成と三菱ケミHD、ユニチャームが上昇した。
一方、4~9月期の業績予想を上方修正したSCREENホールディングスは「当面の材料が出尽くした」との受け止めから大幅安となった。
低調な四半期決算を嫌気され東和薬品が急落、大和ハウスやスズキ、塩野義、キーエンスが下げた。
東証2部株価指数は小幅に続伸した。前引けの2部指数は、前日比4.34ポイント高の4176.66となった。
個別銘柄では、フュートレックがストップ高、ローツェやアートSHDが上げ、ヨネックスとラオックス、ランドコンピュータが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均 小幅続伸。小動きな展開

日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。午前終値は前日比1円18銭高い2453円03銭。
好材料が出た中小型株を物色する動きもあったが、市場参加者が少なく小動きにとどまる銘柄が多かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で162億円、売買高は3275万株だった。
個別銘柄では、極楽湯やユニマットRCがストップ高、ハーモニックが上昇した。
半面、カルナバイオやフルヤ金属、アイビー、ドーンが下落した。
【市況】東証マザーズ指数は5営業日ぶり反発、シリコンスタジオなどが上げる。

東証マザーズ指数は5営業日ぶりに反発した。午前終値は前日比1.24ポイント高い890.46だった。
個別銘柄では4~6月期が減収減益だったミクシィが前日に続き売りが出た。
総医研HD、シリコンスタジオ、ショーケースTVが上げた。
半面、中村超硬が一時ストップ安。そーせい、デザインワンは下げた。