
【前引け概況】
4日、前場の東京株式市場は、日経平均が朝高後に軟化した。
前引け終値は62円96銭安の1万6020円15銭だった。
前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数とも反発したほか、原油市況が下げ止まり、為替の円高も一服したことを受け反発して始まったが、買いが続かなかった。
きょうあす予定される米雇用統計発表を前に買い手控え感が強まった。
日銀の追加金融緩和策や政府の経済対策など市場の注目していた材料はいったん出尽くした。日経平均の上値が重くなったところに日銀の岩田規久男副総裁の講演内容が伝わり、2%の物価安定目標の達成に向けた一段の積極性がみられなかったとして「海外のヘッジファンドが先物中心に売りを仕掛けた」との指摘がある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆565億円だった。売買高は9億9757万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1013と全体の52%を占めた。値上がりは830、変わらずは124だった。

個別では、ソフトバンクグループが売買代金トップで株価は軟調。KDDIやNTTなど通信株が下落。明治HD、森永製菓や味の素など食品株の一角の下げが目立った。
ブイ・テクノロジーも値を下げた。アイスタイルが急落、日本触媒などの下げも目立っている
一方、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが底堅さを発揮し、スズキや富士重など自動車株の一角が上げ、マルハニチロが上昇した。証券株も買われた。
三菱商事も続伸。大幅増益決算を材料にイソライト工業、住友精化などが値を飛ばした。
東証2部株価指数は続落した。前引けの2部指数は、前日比14.03ポイント安の4180.06となった。
個別銘柄では、ジー・スリーHDが一時ストップ安。ヨネックス、安川情報、DIT、NVCは売られた。一方、エイチワンがストップ高。ゼットは一時ストップ高と値を飛ばし、光陽社、野崎印、大黒屋HD、オンリーも買われた。
【市況】日経ジャスダック平均続落、手仕舞い売りが優勢

日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比4円85銭安い2452円93銭となった。日経平均株価が下落に転じ、投資家心理が悪化した。
新興企業向け株式市場でも買い持ち高を手仕舞い売りが優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で148億円、売買高は3575万株。
が下落した。個別銘柄ではプロルート、セプテーニHD、フロイント、ラック、マクドナルド、セリアが売られた。
半面、タツモがストップ高。極楽湯は一時ストップ高と値を飛ばし、ケイブ、オービス、ドーン、菊池製作所も値上がり率上位に買われた。
【市況】東証マザーズ指数は続落、手仕舞い売りが優勢

東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比4.54ポイント安い920.81だった。
個別銘柄では、アイビーシー、CRIミドル、インベスターズC、Trends、そーせい、ミクシィ、ブランジスタが下落した。一方で、モバファク、ITM、UNITED、デザインワン、イーガーディ、農業総研、サイバダインは上昇した。