
【10時の概況】
10時時点の日経平均は前日比65円11銭高の1万6148円22銭で推移している。
米国株、原油価格の反発や、円高一服などを材料に日経平均は反発でスタートした。
寄り付き直後に一時1万6200円台まで上昇したものの、米雇用統計などの結果を見極めたい投資家が手控え姿勢が強まり、買い一巡後は戻り待ちの売りに押されている。
日銀による株価指数連動型上場投資信託(ETF)の買いが入るとの思惑が強い。積極的に売る動きは見られず、日経平均は前日終値を上回る水準を維持している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げに転じた
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5233億円、売買高は5億687万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1209と全体の62%を占めた。値下がりは613、変わらずは137だった。
業種別では33業種中23業種が値上がり。1位は証券・商品で、以下、海運、空運、卸売と続く。値下がり上位には食料、精密機器、情報・通信が並んでいる。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を18.36円押し上げている。次いでスズキが6.41円、信越化が5.70円、富士重が5.39円、京セラが4.14円と続く。
マイナス寄与度は10.08円の押し下げでKDDIがトップ。以下、オリンパス <7733>が7.42円、ソフトバンクが7.03円、明治HDが3.52円、セコムが2.85円と続いている。

個別では、ANAHDが上げ幅を縮めている。4~6月期の連結決算で、純利益が前年同期比20%増となったスズキが引き続き高い。米国株式市場で金融株が買われた流れを受け、銀行株には買いが続いている。
一方、オリンパスが下落した。出光興産が下げ幅を広げている。ライオンも売りが目立つ。
東証2部株価指数は反発している。ローツェと安川情報が上げ、ジー・スリーとヨネックスが下げた。
225先物はドイツ・GS・バークレイズ・メリル・アムロ・ナティクスが買い越し。
みずほ・クレディ・野村・ソジェン・シティ・モルスタが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・パリバ・メリル・ソジェン・クレディが買い越し。
バークレイズ・UBS・ドイツ・シティ・GS・野村が売り越し。
外資系等はアズビル(6845)に注目。
テクニカル的には関電化(4047)、日油(4403)、荒川化学(4968)、エスクローAJ(6093)、メガチップス(6875)、Fマート(8028)、Gウイン(8111)、ユニー(8270)、東祥(8920)が動兆。