

【10時の概況】
3日,10時現在の日経平均株価は前日比212円04銭安の1万6179円41銭で推移している。
米国株や原油価格の下落、日米金利差縮小による円高などを受けて東京市場は売り優勢でスタート。
為替市場で、ドル・円が101円10銭台、ユーロ・円が113円40銭台と円高進行が一服していることから、日経平均株価は安値圏でもみ合っている。
円高を受けてトヨタやキヤノンなど主力の輸出関連株を中心に幅広い銘柄が売られ、10時時点では東証1部の9割近くとなる1690銘柄が下落した。一方、好材料の出た銘柄が買われ下値を支えている。
JPX日経インデックス400や東証株価指数(TOPIX)も安値圏でもみ合っている。
業種別では33業種中32業種が下落し、上昇は卸売の1業種のみ。値下がり1位はガラス・土石で、以下、海運、銀行、証券・商品、不動産、パルプ・紙と並ぶ。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6441億円、売買高は6億1308万株だった。値上がり銘柄数は182、変わらずは89だった。
日経平均マイナス寄与度は20.39円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、ファナックが13.28円、テルモが12.89円、ダイキンが9.02円、京セラが8.75円と続いている。
プラス寄与度トップはKDDI で、日経平均を38.68円押し上げている。次いでファストリが25.00円、ヤマハが12.15円、ホンダが8.13円、ユニーGHDが4.57円と続く。

欧州の銀行株安などを背景にメガバンク株が売られている。2016年4~9月期の連結純利益が従来予想の増益見通しから一転して減益になると発表したカシオが急落するなど、本格化している決算発表で悪材料の出た銘柄にも売りが膨らんでいる。
半面、4~6月期の連結営業利益が増加したホンダや純利益が大幅増益だった三菱商などは個別に買われている。
マツダや富士重、スズキなど日産自など自動車株が総じて安い。ソフトバンクやファナック、ダイキンなど値がさ株も売られている。任天堂が安く、村田製、伊藤忠、良品計画も安い。ソニー、キーエンスなど足元で上昇が目立っていた好業績銘柄にも売りが優勢になっている。
半面、ファミリーMが商いを伴って買われ、KDDIやファストリが高い。大型買収を発表した日電産も上げている。
東証2部株価指数も続落している。ゼニス羽田ホールディングス、ヨネックス、ラオックスが安い。半面、ジー・スリー、安川情報、ウインテストが高い。
一方、昨日上昇したマザーズ指数は小幅反落となっている。
225先物はアムロ・ナティクス・大和・GS・パリバ・JP・松井が買い越し。
シティ・マネ・クレディ・みずほ・ソジェンが売り越し。
TOPIX先物はメリル・ドイツ・パリバ・アムロが買い越し。
GS・モルスタ・野村が売り越し。
外資系等はファーストリテ(9983)、農業総研(3541)、NSSOL(4739)、
ネットワン(7518)、トクヤマ(4043)に注目。
テクニカル的には三井糖(2109)、ぐるなび(2440)、カワチ薬(2664)、ニチアス(5393)、東特電(5807)、ダイジェット(6138)、CKD(6407)、メディパル(7459)、日ライフL(7575)、岡村製(7994)、PALTAC(8283)、日エスコン(8892)、インプレス(9479)、王将(9936)、ソフトバンク(9984)、SMS(2175)、グリコ(2206)、モロゾフ(2217)、システナ(2317)、アルフレッサ(2784)、TIS(3626)、アイスタイル(3660)、東ソー(4042)、田辺三菱(4508)、みらか(4544)、生化学(4548)、キョーリン(4569)、パーク24(4666)、小林製薬(4967)、大特鋼(5471)、冶金工(5480)、タツタ(5809)、芝浦メカ(6590)、TDK(6762)、日車輛(7102)、武蔵精密(7220)、FCC(7296)、KIMOTO(7908)、日写(7915)、兼松日産(7961)、日ガス(8174)、あおぞら(8304)、NTT(9432)、ミロク(9928)が動兆。
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