【オープニングコメント】
2日の東京株式市場はもみ合いとなりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、1万6300円-1万6600円を想定する。
日本株は足元の地合いの良さや、きょう閣議決定予定の大規模経済対策などが一定の下支え要因にはなると考えるが、全体的には弱めの動きのなか、様子見姿勢が強まる展開を予想する。
シカゴ225先物は円建てが大証日中終値と比べて140円安の16450円、ドル建てが110円安の16480円で取引を終えた。
経済対策ではリニア中央新幹線建設の前倒しなどのインフラ整備が盛り込まれるようだ。
建設株を中心に子育てや介護などに関連した内需株に物色の矛先が向かう可能性もありそう。
主要外国証券経由の注文同行は、売り1420万株、買い1600万株で、差し引き180万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額は売り越し。
売りセクターに、化学、薬品、サービス、不動産、自動車、精密、陸運、小売など。買いセクターに、保険、銀行、電機、精密など。
【好材料銘柄】
■イー・ガーディアン <6050> [東証M]
今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■EPSホールディングス <4282>
今期経常を9%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■荒川化学工業 <4968>
JSR <4185> から液晶ディスプレー用途を中心とする機能性コーティング材料事業を譲り受ける。
■合同製鐵 <5410>
上期経常を71%上方修正、通期も増額、配当も1円増額。
【予定】
2(火)
【国内】
7月マネタリーベース(8:50)
7月消費動向調査(14:00)
10年国債入札
経済対策を閣議決定(政府)
《決算発表》
山崎製パン、双日、キッコーマン、カゴメ、ニチレイ、帝人、旭化成、王子ホールディングス、レンゴー、ステラ ケミファ、三井化学、セプテーニ・ホールディングス、小野薬品工業、参天製薬、ノエビアホールディングス、出光興産、東海カーボン、古河電気工業、オイレス工業、日本金銭機械、セガサミーホールディングス、ミネベア、ダイヘン、カシオ計算機、本田技研工業、ヤマハ、伊藤忠商事、三菱商事、ゴールドウイン、住友不動産販売、エヌ・ティ・ティ都市開発、京王電鉄、KDDI
【海外】
豪州準備銀行理事会
米6月個人所得(21:30)
米6月個人支出(21:30)
《米決算発表》
ナイソース、シーゲイト・テクノロジー、エトナ、ファイザー、モルソン・クアーズ、P&G、モザイク、カミンズ、エコラボ、デボン・エナジー、AIG、エレクトロニック・アーツ、ファーストソーラー
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【市況】NYダウは27ドル安と6日続落

【NY概況】
1日のNYダウ平均は6日続落した。
終値は前週末比27ドル73セント安の1万8404ドル51セントだった。
予想を下振れた7月ISM製造業景況指数や原油安が相場の重しとなり、寄付き後から揉み合う展開となった。株価動意材料に乏しく、利益確定の売りも広がるなか、5日に予定される雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から下値は限られた
NY原油先物相場は一時1バレル40ドルを下回り、約3カ月ぶりの安値を付けた。収益悪化への懸念から石油大手が下落。
エクソンモービルやシェブロンなど大手石油株が3%を超えて下げ、ダウ平均を押し下げた。
通信大手のベライゾン・コミュニケーションズの下げもダウ平均を下押しした。全地球測位システム(GPS)を利用した車両管理サービスを手掛けるフリートマティックス・グループを約24億ドル(約2450億円)で買収すると発表し、財務負担を警戒した売りが優勢だった。
しかし、ダウ平均は上げに転じる場面もあった。ダウ平均を構成する30銘柄ではアップルや製薬大手のファイザーなどが堅調に推移した。4~6月期の業績が好調だったフェイスブックやアマゾン・ドット・コム、グーグル持ち株会社のアルファベットといった米国を代表する大型ハイテク株にも買いの勢いが衰えず、相場全体を下支えした。
セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方でエネルギーや電気通信サービスが下落した。
ナスダック総合株価指数は5日続伸し、前週末比22.065ポイント高い5184.196で終え、昨年7月21日以来およそ1年ぶりの高値を付けた。主力のハイテク株に買いが続いたため、指数を押し上げた。
個別では発表した4~6月期決算で業績が市場予想を下回った映画館のAMCエンターテインメントが下落した。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は太陽光発電のソーラーシティ(SCTY)の買収で合意したものの、ともに下落。建機のキャタピラーや航空機・機械関連のユナイテッド・テクノロジーズも安い。
一方で、バイオ製薬のバイオジェンが高い。乳幼児向けの難病治療薬が開発目標を達成したと明らかにし、業績拡大を期待した買いが膨らんだ。
NYダウ工業株30種(ドル)
18,404.51 -27.73
S&P500種
2,170.84 -2.76
ナスダック
5,184.196 +22.065
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反発した。9月物は前週末比130円高の1万6450円で終え、大阪取引所の終値を140円下回った。外国為替市場で急速な円高進行が一服し、相場を支えた。ただ、朝方は原油安を背景に米株式相場とともに売られる場面もあった。この日の9月物の高値は1万6655円、安値は1万6305円。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
16450 ( -140 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
16480 ( -110 )
( )は大阪取引所終値比
【01日の欧州株式市場】
イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6693.95(-30.48)
ロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は反落。前週末終値に比べ30.48ポイント安の6693.95で引けた。構成銘柄の約6割が下落した。朝方発表になった7月の英製造業購買担当者指数(PMI)の改定値が悪化したことを受けて、国内経済活動の鈍化が意識され、建設関連株など内需株が売られた。石油株の下落も指数の重荷になった。もっとも夏季休暇シーズンのなか取引は低調だった。
ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 10330.52(-6.98)
フランクフルト株式市場で、ドイツ株式指数(DAX)は小動き。終値は前週末比6.98ポイント(0.07%)安の10330.52だった。電力株と銀行株が指数の下げを主導した。一方、アディダスが高かった。航空のルフトハンザも堅調。
フランス・パリ株価指数
CAC40 4409.17(-30.64)