
【大引け概況】
1日の日経平均株価は続伸し、前週末比66円50銭高の1万6635円77銭で終えた。
外国為替市場で円高が進んだことで朝方は売りに押され、日経平均は約250円の下げをみせた。しかし、前週末の日銀金融政策決定会合で、ETF買い入れ枠を大幅増額するかたちでの追加緩和が決定されたことを受け、下値ではこれをポジティブ視した買いが入り、その後はプラス圏に浮上した。
もっとも、日経平均のプラス圏着地は指数寄与度の高い値がさ株が買われた影響が大きい。
東証株価指数(TOPIX)型ETFも買い増すため、時価総額の大きいメガバンクも上げた。日銀は当座預金の一部への金利のマイナス幅を据え置いたため、一段の業績悪化の懸念が後退したのも引き続き銀行株の支えになった。
JPX日経インデックス400は小幅に続伸した。終値は前週末比5.20ポイント高の1万1885.15だった。
東証株価指数(TOPIX)は小反落し、0.91ポイント安の1321.83で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4867億円、売買高は24億409万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は508と、全体の約26%を占めた。値下がりは1384、変わらずは78銘柄だった。

個別では、マイナス金利政策据え置きを好感して三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが物色人気、りそなHDが買われた。自社株買いと消却を発表したHOYAが大幅高となった。JFEとNTT、TDKの上げも大きかった。ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングが買われた。好決算発表の虹技がストップ高となったほか、ミロク情報サービスも値を飛ばした。
一方、2016年4~6月期が営業減益だったパナソニックは大幅安となり、と東エレクの下げが目立った。関西電は年初来安値を更新した。円高を嫌気してトヨタ自動車など自動車株が軟調。野村、村田製作所、東京エレクトロンも下落した。
好決算発表も利益確定売りでトリドールが大幅安となったほか、業績下方修正を嫌気されウシオ電機が急落、4~6月期赤字拡大を受けNECも急落した。
東証2部株価指数は反落した。大引けの2部指数は、前週末比5.78ポイント安の4253.43となった。
個別銘柄ではゼニス羽田、那須鉄、鶴弥、いい生活が売られた。1日から2部に市場変更となったシャープの終値は2円安の90円だった。Jミートとローツェも下げた。一方、ジースリーHD、郷鉄工所がストップ高。安川情報、イトーヨーギョー、ウインテスト、エスティック、アートSHD、ランドコンピュータが上げた。
【市況】日経ジャスダック平均続伸、テーマ性の銘柄に個人の買い

日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前週末比5円39銭高い2474円37銭だった。
テーマ性のある銘柄に個人投資家の資金が流入し、相場を押し上げた。ただ、新たな材料には欠けるなか午後に入ると売買が鈍った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で262億円、売買高は6541万株だった。
個別銘柄では内外テック、ヒロセ通商がストップ高。eBASE、ネクストウェア、インターライフ、日本テレホン、テックファムが上昇した。半面、東テク、北川精機、ルーデン、三ツ知、マクドナルド、夢真HDは下落し、午前に高かったセリアも売られた。
【市況】東証マザーズ指数は続伸、時価総額上位銘柄への買い

東証マザーズ指数は続伸した。終値は前週末比18.86ポイント高い939.26だった。
個別銘柄ではヨシムラフード、エナリス、アライドアーキ、ジェイリース、そーせい、ミクシィ、サイバダインが買われた。一方、ネットイヤー、パートナーA、ソーシャルワイヤ、CRI、ブランジスタ、リファインVが下落した。