
【前引け概況】
1日午前の日経平均株価は続伸し、前週末比81円22銭高の1万6650円49銭で午前の取引を終えた。
朝方は、円高進行を嫌気するかたちで主力株をはじめ広範囲に売りが先行したが、その後は押し目買いに下げ渋る展開となり、日経平均は前場後半にプラス転換した。
外国為替市場で円相場が1ドル=102円台半ばまで伸び悩み、円高一服が輸出関連株の採算悪化懸念を和らげた。
日銀が7月29日にマイナス金利幅の据え置きを決めた金融政策を評価した買いが入ったメガバンクが上げに転じ、投資家の心理の改善につながった。株価指数への寄与度が高いソフトバンクが大幅に上昇したのも相場を押し上げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落した。
午前の取引終了時点の東証1部の売買代金は1兆2337億円、売買高は12億2002万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は532と、全体の約27%を占めた。値下がりは1326、変わらずは105銘柄だった。

個別では、自社株買いと消却を発表したHOYAは大幅高となった。ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングが高く。武田と塩野義は上昇し、三井住友FGとりそなHDが上げた。JFE、トクヤマが目立った。好決算を受けて虹技は商い急増でストップ高に買われている。
一方、2016年4~6月期が営業減益だったパナソニックは大幅安となった。三菱ケミHDと日東電は下落し、JAL、村田製、東京エレクトロンも売りに押された。業績悪を背景にウシオ電機やNECなどが急落している。
東証2部株価指数は続伸した。前引けの2部指数は、前週末比2.57ポイント高の4261.78となった。
個別銘柄では ジースリーHDがストップ高。安川情報、イトーヨーギョー、SFJ、くろがね工作所、エスティック、朝日インテクやアートSHDが買われた。半面、DIT、鶴弥、いい生活、ウェルスマネ、ベネ・ワンとJミートが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均続伸、テーマ株に個人投資家の買い

日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前週末比11円05銭高い2480円03銭となった。
外国為替市場で円高・ドル安が進み、輸出関連の多い東証1部銘柄は手掛けづらいが、新興企業向け株式市場では買いが優勢だった。
前週末に好決算を発表した企業や、カジノ関連などテーマ性のある銘柄に個人投資家の資金が流入し、相場を押し上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で152億円、売買高は3777万株。
個別銘柄では内外テックがストップ高。テックファム、eBASE、日本テレホン、インターライフ、エイジス、三栄コーポが買われた。
半面、三ツ知、ルーデン、東テク、ダルトン、マクドナルドやセプテニHD、夢真HDが下落した。
【市況】東証マザーズ指数は続伸、時価総額の大きい銘柄上昇

東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前週末比21.46ポイント高い941.86だった。
個別銘柄ではエナリス、フィット、アライドアーキ、インソースが買われた。
また、そーせいやミクシィ、サイバダインなど時価総額の大きい銘柄も上昇した。一方で、ネットイヤー、パートナーA、UMN、ブランジスタ、ジグソー、じげんは下落した。