
[10時の概況]
10時時点の日経平均は前日比182円59銭安の1万6482円23銭で推移している。
前日の日経平均は政策期待や円安進行で大幅高となっていたため、裁定取引の解消や利益確定に伴う売りが断続的に出ている。
米国株は高安まちまちだったものの、米FOMC通過後は早期の利上げ期待が後退。為替市場では、1ドル104円65銭まで円高ドル安が進行していることから日経平均は反落となっている。
なお、足元さえない動きが目立っていたNY原油価格は時間外取引で、1バレル42ドル台を回復している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を広げている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6335億円、売買高は5億5478万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1499と全体の約77%を占めた。値上がりは311、変わらずは139だった。
業種別では33業種すべてが値下がり。下落率1位は空運で、以下、銀行、電気・ガス、サービス、保険、倉庫・運輸と並ぶ。
日経平均マイナス寄与度は19.61円の押し下げでファストリがトップ。以下、富士フイルムが15.06円、KDDIが10.35円、ソフトバンクが7.88円と続いている。
プラス寄与度トップはアドテストで、日経平均を11.92円押し上げている。次いでアルプスが10.86円、ファナックが6.08円、日立建機が2.47円と続く。
4~6月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期比6%増になる見通しと発表した日立ハイテクは買い気配で始まり、大幅に続伸している。今期業績見通しを上方修正したアドテストやファナックが上昇した。アルプスも高い。
一方、27日に4~6月期決算を発表した任天堂は小安い。NTTデータや花王も売りに押されている。
ソニーや大和が軟調。「4~6月期の連結営業利益が前年同期から4割弱減った」と伝わったJALも売りが目立つ。
東証2部株価指数も反落している。ベネ・ワンと象印が下げ、共成レンテムとローツェが上げた。