
[10時の概況]
27日10時現在の日経平均株価は前日比197円08銭高の1万6580円12銭で推移している。
日経平均株価は伸び悩んでいる。寄り付き直後に1万6600円台半ばまで上昇したが、その後1万6500円台後半を中心とした動きが続いている。
短期的な相場の過熱感や円高の一服を受けた自動車など主力の輸出関連株への買いが一巡し、上値が重くなっている。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果判明を日本時間28日早朝に控えていることもあり、様子見姿勢も強まっている。2016年4~6月期の連結営業利益が増加した信越化など市場予想を上回る決算を好感した買いは相場を支えている。
10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は1310と7割近くを占めている。16年4~6月期決算で1株利益が市場予想を上回ったアップルが米国の時間外取引で大幅に上昇し、日東電やアルプスなどアップル関連銘柄が買われている。
JPX日経インデックス400や東証株価指数(TOPIX)もやや伸び悩んでいる。
業種別では33業種中27業種が値上がり。1位は化学で、以下、ゴム製品、輸送用機器、繊維と続く。値下がり上位にはその他製品、卸売、保険が並んでいる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5874億円、売買高は5億1603万株。値下がり銘柄数は470、変わらずは175、比較不可が2だった。
日経平均プラス寄与度トップは信越化で、日経平均を34.67円押し上げている。次いでファストリが28.24円、日東電が11.37円、アステラスが7.06円と続く。
マイナス寄与度は7.06円の押し下げでKDDIがトップ。以下、伊藤忠が4.75円、花王が1.77円、協和キリンが0.9円と続いている。

個別では、トヨタや日産自など自動車株が総じて高い。日銀の追加金融緩和観測が改めて高まったことを受け住友不や菱地所、三井不など不動産株も買われている。ファストリやソフトバンクなど値がさ株の一角も上げている。アステラスやソニー、日電産も高い。
半面、三菱UFJや三井住友FGなど銀行株の一角は安い。任天堂が商いを伴って売られ、サノヤスHDなど「ポケモン関連」として買われていた銘柄も下げている。花王やシマノ、新日鉄住金も安い。
東証2部株価指数も反発している。松尾電、朝日インテク、象印が高い。半面、ゼニス羽田ホールディングス、MCJ、FDKが安い。
マザーズ指数もしっかりとした推移で前日比2%弱の上昇している。
225先物はソジェン・メリル・アムロ・ドイツ・バークレイズ・パリバが買い越し。
モルスタ・野村・みずほ・GS・大和・日興が売り越し。
TOPIX先物はソジェン・メリル・バークレイズ・みずほ・日興・SBIが買い越し。
アムロ・クレディ・モルスタ・三菱が売り越し。
外資系等は安川(6506)、不二油(2607)、スクエニ(9684)に注目。
テクニカル的にはサーラ(2734)、プレサンス(3254)、オープンハウス(3288)、巴川紙(3878)、信越ポリ(7970)、ケーヨー(8168)、光通信(9435)、キーコーヒー(2594)、ニッケ(3201)、稲葉(3421)、トーモク(3946)、大倉工(4221)、参天(4536)、WOWWOW(4839)、鋳鉄管(5612)、マックス(6454)、ダイヘン(6622)、富士通ゼ(6755)、OBARA(6877)、トピー(7231)、新家工(7305)、第一興商(7458)、ドウシシャ(7483)、コジマ(7513)、楽天地(8842)、コネクシオ(9422)が動兆。