
【大引け概況】
26日の日経平均株価は3日続落した。終値は前日比237円25銭安の1万6383円04銭だった。
リスクオフの流れが強まり、広範囲に利益確定の動きが継続した。前日の米国株市場ではWTI原油先物価格が3カ月ぶり安値圏に沈んだことを受け、エネルギー関連株の下げが全体指数を押し下げており、東京市場でもリスク回避ムードが波及し、全般買いが手控えられる展開となった。
外国為替市場で円相場が1ドル=104円台前半まで円高・ドル安に振れ、企業の輸出採算が改善するとの期待が後退した。
東証1部の7割が下落し、幅広い銘柄が売りに押された。午後には一段と円高基調が強まると輸出関連株を中心に売り圧力が強まり、日経平均の下げ幅は300円に迫る場面もあった。
報道された政府の経済対策規模が市場の期待する水準に届いていないことも嫌気売りを誘発する背景となったようだ。
JPX日経インデックス400は反落し、前日比171.05ポイント安の1万1750.11で終えた。東証株価指数(TOPIX)は3日続落した。終値は前日比18.42ポイント安の1306.94だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆3278億円、売買高は19億1084万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1470、値上がりは405、変わらずは95だった。

個別では、円高進行を嫌気してトヨタやマツダ、富士重など自動車株の一角が安い。三菱UFJ、三井住友FGなどメガバンクも売りに押された。ハードディスクドライブ(HDD)用部品の販売を巡り価格カルテルを結んでいた疑いが強まったとして公正取引委員会が立ち入り検査をしたと伝わったTDKが安い。
花王も値を下げた。イマジカ・ロボット ホールディングスが続急落となったほか、三井不動産も冴えない。東芝が大幅下落、ジャフコ、キヤノンマーケティングジャパンなどの下げも目立つ。
一方、引き続き断トツの売買代金の任天堂は朝方の大幅安から立ち直りプラス圏に切り返した。傘下の米携帯電話4位のスプリントの業績底入れに対する期待が広がったソフトバンクが上げた。
日本電産も買われた。さくらインターネットが高く、証券会社の強気の投資判断を受けホシデンも大幅高。ハピネット、タカラトミーなどポケモン関連の一角が再び買い優勢になった。
東証2部株価指数は小幅反落した。大引けの2部指数は、前日比12.5ポイント安の4221.48となった。
個別銘柄では、イトーヨーギョー、くろがね工作所、那須鉄、大盛工、象印、FDK、ローツェが売りに押された。一方、松尾電、共成レンテムがストップ高。倉庫精練は、ネポン、小島鉄、日精鉱、MCJ、朝日インテクが上昇した
【市況】日経ジャスダック平均反落、バイオ関連株の一角は上昇

日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比10円89銭安の2464円66銭だった。26日の日経平均株価が3日続落し、新興企業向け株式市場でも運用リスクを回避するための売りが優勢になった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で321億円、売買高は5883万株だった。
個別銘柄では、シライ電子がストップ安。日本テレホン、石井工研、フェローテック、マクドナルド、テックファ-ム、ソフトフロントが下落した。
半面、フォーサイド、リプロセルがストップ高。DWTI、コスモバイオ、フロイントなど、バイオ関連株の一角は上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は反落、売り優勢

東証マザーズ指数は反落した。終値は前日比11.06ポイント安の919.17だった。
時価総額の大きいそーせいやミクシィが下落し、午前は高かったsMedio、モバファク、インソース、PCNET、PSS、AppBank、デザインワンも売られた。
一方、ベガコーポ、DDS、フリービット、ホープ、Hamee、インフォテリ、エボラブルAは上昇した。