
[10時の概況]
26日寄り付きの日経平均株価は3日続落して始まった。
前日比84円48銭安の1万6535円81銭で始まり、その後は下げ幅を200円超に広げた。
10時時点の日経平均は前日比262円52銭安の1万6357円77銭で推移している。
米国株安、為替の円高を受けて、日経平均は3日続落で取引を開始。
先物市場では、225先物を中心に断続的な売りが観測され、日経平均は下げ幅を拡大している。
為替市場でも、ドル・円は104円82銭と105円台を割り込む格好に。一部市場関係者は「これまでの日銀会合の結果発表後は売られるケースが多かった。今回は上昇していたこともあり、買いポジションを手仕舞う動きが強まっている」と指摘している
26日付の日本経済新聞朝刊は「政府は26日、来月2日にもまとめる経済対策の骨格を固めた」と報じた。今年度2次補正予算や来年度予算案などの数年間の予算総額を6兆円程度に積み増す方向で調整するという。市場関係者は「予算の規模が膨らまないとの落胆を誘った」とみていた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ下げ幅を広げた。ともに前日終値からの下落率は1.5%を超えた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6681億円、売買高は5億9055万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約8割にあたる1564、値上がりは287、変わらずは108だった。
業種別では33業種中32業種が下落し、上昇は情報・通信の1業種のみ。値下がり1位は鉱業で、以下、証券・商品、鉄鋼、その他金融、保険、その他製品と並ぶ。
日経平均マイナス寄与度は18.04円の押し下げでファストリがトップ。以下、京セラが15.53円、日東電が14.43円、ファナックが11.18円と続いている。
プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を20.59円押し上げている。次いでKDDIが3.06円、アステラスが3.04円、明治HDが0.16円と続く。
個別では、主力のトヨタや富士重、マツダなど自動車株の一角が安い。三菱UFJやみずほFG、三菱UFJなどメガバンクも売られた。2016年4~6月期の連結営業利益が5割減になったようだと伝わった三越伊勢丹も下落した。一方、傘下の携帯電話4位のスプリント株が25日に米国市場で急伸したのを好感しソフトバンクが高い。KDDIやNTTドコモも小幅高としっかりした推移となった。
東証2部指数は反落した。朝日インテク、象印、FDKが下げ、ゼニス羽田、リード、MCJが上昇した。