
[10時の概況]
25日寄り付きの日経平均株価は反発して始まった。
円相場がやや円安・ドル高に振れているほか、前週末の米株式相場が上昇し、市場心理が改善した。10時現在の日経平均株価は前週末比70円84銭高の1万6698円09銭で推移している。
円相場が1ドル=106円台後半まで下落し、輸出関連企業の採算改善期待から主力株に断続的な買いが入った。
円安進行について市場では、10時前の中値決済に向けた国内輸入企業の円売り・ドル買いだけでなく、日銀による追加金融緩和の思惑による短期筋の円売りとの見方もあった。
先週末にポケモンGOの業績寄与はさほど大きくないとリリースした任天堂が急落しているほか、マクドナルドも売り優勢となっている。
日電産など市場予想を上回る決算を発表した銘柄への買いも相場を押し上げている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6516億円、売買高は5億4931万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1218と全体の6割強を占めた。値下がりは581、変わらずは161だった。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を12.94円押し上げている。次いでファナックが9.02円、電通が4.90円、京セラが4.31円と続く。
マイナス寄与度は8.94円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、東エレクが2.16円、オリンパスが2.16円、KDDIが2.12円と続いている。

個別では、大和や野村の証券株が上昇しているほか、損保JPNKや第一生命の保険株も上げている。マツダや日電産は大幅高。一方で任天堂は引き続き大幅安となっている。ソフトバンクやNTTドコモなど情報・通信株も安い。
東証2部株価指数は反発した。FDKやくろ工が上昇し、象印やヨネックスが下げた。
マザーズ指数は前日比1%超上昇しておりしっかりとした推移が見られる。なお、先物市場では、225先物、マザーズ先物ともに薄商いで参加者は少ない。
225先物はアムロ・クレディ・メリル・三菱・モルスタ・JPが買い越し。
野村・GS・バークレイズ・みずほ・ソジェン・大和が売り越し。
TOPIX先物はドイツ・バークレイズ・モルスタ・GS・メリルが買い越し。
カブコム・野村・日興・SBI・野村・みずほが売り越し。
外資系等は日新電機(6641)、ホギ(3593)、エスフーズ(2292)、サイバー(4751)に注目。
テクニカル的にはL&M(2170)、ドトール(3087)、八洲電(3153)、ネクステージ(3186)、レッグス(4286)、あすか薬(4514)、日新薬(4516)、中外(4519)、フュージョン(4845)、ワイエイシイ(6298)、金銭機(6418)、アイオーデータ(6916)、日本MDM(7600)、安藤ハザマ(1719)、大林組(1802)、日特建(1929)、明星工(1976)、ヒューリック(3003)、協和キリン(4151)、楽天(4755)、新川(6274)、ドンキ(7532)、バンナム(7832)、NTT都市(8933)、静岡ガス(9543)、トラコス(9715)、福井コン(9790)、イノテック(9880)に注目。