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兜町カタリスト

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<兜町カタリスト>

「トリクルダウン効果」

NYダウは9日続伸。
S&P500とともに過去最高値を更新した。
背景はマイクロソフトやモルガン・スタンレーなどの四半期決算の好調。
「企業利益が相場の一段の上昇を支えるとの楽観が広がった」との指摘がある。
「マイクロソフトは米国の景気動向を測る銘柄の一つ。
経済全体をある程度反映しており、全体に波及し得る」とされる。
S&P500採用銘柄が発表した決算のうち78%が利益、61%で売上高が市場予想を上回っている。
それでも第2四半期決算については5%程度の減益の見通し。
「足元が悪くても先行きの明るさを求めたい心理が強い」という声も聞かれる。
今年前半は公益・電気通信セクターなどディフェンシブ銘柄が相場をけん引。
金融やハイテクセクターは出遅れていた。
最近は出遅れてセクターが先行するセクターに付いていこうとしている。
リターンリバーサルあるいはアンワインドの展開とも言えよう。
VIX(恐怖)指数は11.77%まで低下。
3カ月先の変動を表わすVXV指数は15.44%まで低下した。
またFRBの利上げ観測再燃や日銀の追加緩和期待を背景のドル円は一時107円台を付けた。
雇用や物価など最近の経済指標の内容が堅調で、FRBが年内に利上げに動くとの見方が台頭。
12月の連FOMCまでの利上げの確率は50%を上回った。
これは6月23日の英国民投票でEU離脱が決定して以来初めてのこと。

昨日の日経平均は7日ぶりの下落。
ただ東証1部の売買代金の3割近くを占める任天堂が大幅安となっても指数は小幅安。
任天堂は225日採用銘柄とはいえ一気に崩れない相場の強さを感じさせる展開だった。
市場は「追加金融緩和と政策期待」で動いている印象。
一部報道で「経済対策の事業規模を20兆円超で調整」とされたことは好感されよう。
当初は10兆円超の見込みだったから規模は倍増する可能性が出てきたことになる。
事業規模20兆円超の内訳は・・・。
「国・地方の追加の財政支出が3兆円超。
国が低利で民間事業に長期融資などを行う財政投融資が最大6兆円程度。
国の補助を受けて民間企業が行う事業が6兆円程度。
財政投融資とは別に政府系金融機関が手がける融資が5兆円程度」との観測。
追加の財政支出はインフラ整備が主体。
訪日客拡大に向けた地方の港湾整備、農産物の輸出拠点設置などが構想されている。
財政投融資はリニア中央新幹線の大阪延伸前倒しに約3兆円。
整備新幹線の建設に約8000億円を充当の方向。
これらの先取りが昨日の建設不動産セクターの強さの背景だったのかも知れない。
シカゴ225先物終値はドル円の一時107円台などを追い風に16855円まで上昇。
ほぼ高値圏での終値となった。
日経平均株価の25日移動平均線からのかい離はプラス5.49%。
騰落レシオは124.67%。
松井証券経由の信用評価損率は売り方マイナス10.724%、買い方マイナス12.20%と再逆転。
ただカラ売り比率は36%台をキープしており、反発モードが漂う。
東証1部の時価総額は先週末から500兆円台を回復。
GDPを越えて時価総額が増加できるかどうかという「バフェット指標」の試金石の地帯にある。
夏休み中の安部首相は大阪難病研究財団の理事長と富士桜でゴルフ。
バイオ復権の前触れと読めないこともない。

「望ましいのは円安ではない」というのが今朝の日経「大機小機」の隅田川氏。
「円安は企業の持続的な成長基盤の強化にはつながらない。
これが今回の125円までの円安トレンドの経験則。
円安による物価引き上げや企業収益増大効果の継続は、円安が進み続けなければならない。
当然これは不可能。
円安の効果は短期的なものに過ぎない。
労働生産性を高め、民活等が発揮できるような成長戦略が効果を発揮すれば為替は円高方向へ動く。
円高は輸入価格の下落を通じて交易条件を好転させ、国民の実質所得を高める。
国民の生活や福祉水準も上昇する。
これが円高のトリクルダウン効果だ。
長期的には、企業の実力に応じて円高への動きが生まれるような経済を目指すのが正しい道だ」。
因みにトリクルダウン効果とは富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透するという考え方。
トリクルダウン効果(仮説)ともいう。
大企業や富裕層への税の優遇、大型の公共投資などが経済活動を活性化させ、
めぐりめぐって低所得層も豊かになり、社会全体の利益になるという政治的な主張。
アメリカのレーガノミクスの時代に登場した。

同じ紙面にあったのは「追加緩和→円安は限定的か」の見出し。
市場関係者のコメントは「追加緩和を実施しても円安に触れるのは数分だけ」。
「追加緩和で円安になる。でも1分くらいでしょう」。
この程度の時間軸でしかない相場関係者がきっと多いのだろう。
一生懸命天下国家の行く末を考えて出された結論の賞味期間がわずか1分。
これではFX亡国論が登場してもおかしくはない気がする。
というか、何か空しささえ感じる時間軸でもある。

もうひとつの見出しは「ポンド安、英に海外マネー」。
ポンド下落で英国の企業や不動産などに海外投資家の資金が流入する兆しはあるという。
ソフトバンクのアーム社買収だってその一部。
あるいは中国マネーのロンドン不動産買いまくりも同様かも知れない。
英国の企業や不動産に価値があり続ければ外資の買収も続くのだろう。
しかし一時的にポンド安で買い物が入ってもその先はどうなるのか。
あるいは英国民が守ってきたものがいとも容易く買われてしまいそうな現実。
壮大な通貨安のもたらす実証実験はまだ始まったばかりである。

日経平均株価の25日移動平均は15813円で5.49%のプラスかい離。
75日線は16319円で2.22%のプラスかい離。
200日線は17328円で3.73%のマイナスかい離。
MACDは7月8日にゴールデンクロスして株価は上昇。
ただストキャスは96.67%と限界値地帯。
勝手雲は7月26日に白くねじれている。

◇━━━ カタリスト ━━━◇

ヤマシン(6240)・・・動兆

ヤマシンフィルタに注目する。
同社は建設機械の油圧回路に用いるフィルター大手。
業績は底打ち感。
PBR1倍割れ。

(兜町カタリスト櫻井)
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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