
[10時の概況]
21日10時現在の日経平均株価は前日比222円77銭高の1万6904円66銭で推移している。
前日の欧米株の上昇を好感した買いが入っている。政府の経済対策が20兆円規模になると一部で伝わり投資家心理は改善した。
外為市場で円相場が対ドルで107円台半ば近辺まで下落し、自動車や電機などの輸出関連株に買いが続いている。通期予想の前提レートを110円とするマツダや日立といった企業には業績が期初予想から下振れするリスクが弱まったとみた買いが入り、一段高している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も堅調に推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7732億円、売買高は6億2634万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1246と、全体の約63%を占めた。値下がりは560、変わらずは160銘柄だった。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を52.56円押し上げている。次いでファナックが19.02円、TDKが14.90円、ホンダが8.90円と続く。
マイナス寄与度は9.65円の押し下げでKDDIがトップ。以下、花王が3.69円、テルモが2.75円、アステラスが2.55円と続いている。

個別では、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」でマクドナルドと提携した任天堂が高い。全市場の売買代金上位銘柄では、反発の任天堂が既に1500億円できている。
2016年4~6月期が減益決算だった安川電は「悪材料出尽くし」との見方で大幅高。
パナソニックと富士重は上げ幅を拡大し、第一生命とJFEも一段高している。三菱ケミHDとファストリ日中の高値圏で推移している。
一方、ソフトバンクグ、KDDI、NTTがさえない。大ガスとJR東海は下げ幅を広げた。
東証2部株価指数は続伸している。ラオックスと象印が上げ、RVHとベネ・ワンが下げた。
マザーズ指数は前日終値水準でのもみ合いとさえない。引続き大型株主導の相場展開となっている。
225先物はアムロ・バークレイズ・GS・三菱・三木・メリル・みずほが買い越し。
野村・モルスタ・SBI・大和・パリバ・ライブスター・ソジェンが売り越し。
TOPIX先物はUBS・モルスタ・GS・メリルが買い越し。
パリバ・ドイツ・JP・クレディ・アムロ・バークレイズが売り越し。
外資系等は任天堂(7974)に注目。
テクニカル的には極洋(1301)、鹿島(1812)、不動テトラ(1813)、奥村組(1833)、協和エクシオ(1951)、九電工(1959)、山パン(2212)、カルビー(2229)、明治(2269)、プリマ(2281)、カカクコム(2371)、アルフレッサ(2784)、ブロンコB(3091)、薬王堂(3385)、ソトー(3571)、日ペ(4612)、BML(4694)、リソー教育(4714)、OBC(4733)、メック(4971)、オカモト(5122)、バンドー(5195)、フジミインコ(5384)、共英製鋼(5440)、大和工(5444)、三協立山(5932)、三浦工(6005)、ディスコ(6146)、モリタ(6455)、堀場(6856)、エスケイ(7608)、コロワイド(7616)、トランザク(7818)、コメリ(8218)、トーセイ(8923)、京急(9006)、トランシティ(9310)、ワイヤレスG(9419)、邦ガス(9533)が動兆。